いよいよ Green Riverの美しい渓谷を入り、3000メートルの標高まで上がる。
8月20日(火)
準備を終えて道でない場所を歩いてると
トレイルから外れた山の中に、何故か十字架が目立たない場所にひっそりとあった。
誰かの想いで作ったのだろうか?
トレイルに戻り、今日はまずGreen River Lake の脇を歩く。
美しい景色を正面にして進む。
これはUpper Green River Lake上流に向かって進んでる。
この橋を歩いていたら、右側に馬のような動物がいた。
なんとなく顔の形と耳の長さが違う。
ムースだった。角がないから始めは馬に見えた。
こちらを気にせず、草を食べてる。
近づくにつれて、未知との遭遇を思い出させる岩山。
またムースがいた。
角があり大きい。
こちらを気にして、一頭が威嚇っぽくトレイルに出てきた。ムースは怒らせると怖いと聞いてるので、すぐに立ち去る。
ここでムースを見れるとは思わなかった。
なんと、キイチゴ!
食べたら美味しい!
他の人は採って食べないのかな?
その後、ブルーベリー。
小さいけど、美味しい。
ビタミンC補給にと歩きながら何個も食べた。
たぶん、100粒以上。
ちなみにGreen Riverと呼ばれるのは、このバスクリンみたいな色からだ。
今日も標高3000メートルまで上がる。
3000メートル越えた場所の池。
Summit Lake。他の場所でも高い場所にあるとSummit Lakeという名前だったなぁ・・と思い出す。名前の付け方にこだわりが少ない気がするアメリカ。わかりやすくていいけど・・
テントサイトに着いた。
ここの標高は3000メートル以上。
この後も標高3000メートル以上を歩き続けることになる。
今日の距離:18.2マイル(29.1km)
8月21日(水)
昨夜、一度起きて外に出たらテントから4mくらいの場所にヤマアラシと思われる動物が寝ていた。
夜中に音がしてたが、何かを食べてたようだ。
朝になったらいなかった。
いつもの朝食だ。
袋に入れた食料をそれぞれ食べる。
この方法だとゴミが出づらい。
最初のうちはエナジーバーだけだったりしたが、この方が栄養が取りやすい。
歩き出して、何個もある湖と山の美しい風景。
標高3100メートルから3300メートル台までの登り下りが続く。だから、登り終えると次の湖が現れて美しい感動の連続となる。
昨日の山とは違う切り株のような形の山が見える。
岩が転がりそうな感じで置いてある。おそらく雪が運んできたものだと思う。
これは大きい方だが、小さい岩もところどころにあった。
花は少ない時期だけど綺麗だ。花の時期に来たら、天国のような場所かもしれない。天国にはまだ行ってないが・・
Jean Lake 。
美しいので長く休んでいたら、この周辺を10日かけて歩いてる同年代の人と若者3人組それぞれに追いつかれる。
なんと、久しぶりに日本語を話す機会に恵まれた。
今回、日本出てから挨拶程度でない会話は初めてだ。
若者の1人が日本語を習っていた。
「あなたは日本人ですか?」との突然の日本語にびっくり。
今日はどこまで行くのとか・・日本語で会話した。
彼らは先に進む。
その後彼らを追うように歩くと、同年代の人と若者たちが途中で休憩してたので先に進んだ。
槍ヶ岳のような山。槍ヶ岳より標高は高い。
Elephant Head というのが名前。3710メートルの高さだから富士山より少しだけ低い。
昼頃に川付近で休憩。グループで来てた人たちがいた。楽しそうだった。この後、橋の上で集合写真を撮っていた。
先に進んだ場所の湖で休んでた時に雲行きが怪しくなり、遠くで雷が鳴り出す。
おそらく、昨日歩いた場所あたりが雨かもしれない。
この分岐を越えてから登りになる。
約3400mの場所のレスター峠までだ。
その坂を登っている時に2人のハイカーに追い越された。
レスター峠に着いた時、2人が休んでた。ワシントン州からのCatalystとGeneral だ。2人ともカッコいいトレイルネームだ。
2人より先に下るが、やはり追い越される。
峠越えで疲れて、Cook Lakeのそばにテントを張った。
今日はアップダウンが辛かった。
今日の距離:14.9マイル(23.8km)
8月22日(木)
朝の美しい景色を見ながら用を済ませた。
今朝は何を食べても最後に苦味が残る。味覚障害だろうか?
とりあえず準備をして、歩き出す。
最初に現れた渡渉箇所。川幅がある。
まるで、迷路のように石が並んでいて、良いコースを選ぶと濡れずに渡れた。
短い距離の平らな部分。ここだけ早く歩ける。
実は3000メートル台のトレイルは3000から3400メートルの標高の間を歩いてるのだが、意外と平らな部分が少ない。
だから、登っては下りの連続だ。そのせいで、昨日は距離は伸びなかった。
それが、今日も同じように続く。
ただ、景色は美しい。
水場のこんな苔の緑も乾燥してるトレイルでは見られなかった。
時折、湖と山々のコントラストに目を奪われる。
しかし、こんな岩っぽい登りと下りがキツい。
今まで、山々に囲まれてたが、遠くまで見える場所も現れた。でも、スマホ(AT&T)はつながらない。
山が深いせいだろうか?
標識の矢印方向を間違えるととんでもない方に行く。
けっこう判別の難しい場所もある。
その時は地図アプリで確認。
その後、昼を小川の近くで食べた後は懸命に歩く。
昨日、予定よりショートしたから今日はショートしないようにと、午後歩き出した。
その時にCatalystとGeneralの2人が現れた。
昨日、先に進んでたから、とっくに遠くに行ってしまったと思ってた。
昨夜は少し進んだ先のCreekでテント張ったそうだ。
気がつかないで通り過ぎていたみたいだ。
当然、追い越された。
その後、2時間半ほど進んだ川で再度CatalystとGeneralに会う。
渡渉のために靴を脱いで渡ったようだ。
自分は靴のまま川を濡れながら渡り追い越した。
しかし、その後当然追い越される。
彼女たちはこの先はLanderという街に行くと話していた。
夕方、カップルハイカーとすれ違う。
ElevatorとDizyの2人。彼がDeep Lakeが良かったよと話す。しかし、遠回りで険しいコースなので、話だけ聞いた。
別れた後
アップダウンに疲れて川の近くにテントを張る。
写真を撮る余裕もなく疲れて寝る。
今日の距離:17.7マイル(28.3km)