ゆっくり歩きながらも1000kmを越えた。
グレーシャー国立公園に次いでイエローストーン国立公園に入ろうとしてる。
8月6日(火)
手作りした山の神様に別れを告げて歩き出す。
宿泊した場所は閉鎖された林道の脇だったので、ゲートを越えて本線の林道を歩く。
ま〜すぐだぁ!
北海道でも似たような道があった気がする。
その林道も先にゲートがあるので車は行き止まりだ。
銃社会アメリカ。撃つ場所はないから標識を撃つのだろうか?
車止めゲートを越えて進む。
遠くに動物が見えた。熊の子供かと慎重になったが、尻尾が長いので違うとわかった。
その動物は木に登り出す。動作はゆっくり。
木の上にいるのを撮影。
ヤマアラシかな?
タヌキよりは大きい。
West Yellowstone まで林道があるらしい。
この辺りに多い黒い石。
遠くからだと熊に見える。
休んでたら、Smile がボーイフレンドと通り過ぎた。
休んでる時に気がついたザックの壊れ。
水を多く持って重いからだろうか?
ゴッザマーギアのザックはすでにボロボロ状態。
2年前に背負ったグラナイトギアは壊れなかったなぁ。
林道から山の中のハイキングコースに入るのかな・・と思ったら
奥は林道だった。
その後、この林道脇に入りテントを張った。
テント内でゴッザマーギアのザックを修理。
今日の距離:10.8マイル(17.3km)
8月7日(水)
なんだか雲の雰囲気が変わってきた気がする。
季節の変化だろうか?
そんな中スタート。朝は少し肌寒い。
CDTのTマークは矢印として使われる。
イエローストーン国立公園に近づいたせいか、整備されてる気がする。
水は一滴も流れていないのに木道がある。
さらに進むと、途中休んでいたアルバカーキからのWingoと会う。
彼は同じサウスバウンダー(南下)だ。
Yellowstone 国立公園の境に着いた。
ここで
Ultraviolet ,Krafty,Yarcsair,Poleの4人とすれ違った。
公園内に入ったせいか、マイル表示とキロ表示の両方が見られた。
ついに着いたワイオミング州境。
モンタナ州と少しだけアイダホ州を終えて、ワイオミングに入る。モンタナ州は長かった。
ここで会ったTofutodd にスターバックスのインスタントコーヒをもらう。そして、湯を沸かして飲む。
日本から持ってきたコーヒーを切らして、アメリカで安いのを買って飲んでたが、スターバックスのは美味しい!
アイダホ州側で味わった。
そして、ワイオミングに入った。
この後、焼け跡もあり日差しがキツくなる。
まだ、花たちも咲いている。
美しい!
途中、不思議に思った場所。
たぶん、大雨が降ると流れる川だろう。
Summit Lake に着いた。
ずっと水がない区間を歩いてきて、いきなり大量の水を見て不思議な感じがした。
この周りに山はないのに、何故この湖は水を持つことができるのだろう?
ここのテントサイトに泊まる。
このテントサイトを示す表示。
休んでいたらWingo が追いついて来た。
彼もここに泊まる。
ここは焚き火の場所と食料をぶら下げる場所とテントを張る場所がほぼ隣り合わせだ。
食料を食べる場所、あるいは食料をぶら下げる場所から100ヤード離れた場所にテントは不可能。
Wingo と苦笑いしながら、食料をぶら下げた。
彼は自分より年上なのは初見でわかったが、何歳か知りたくて聞いてみた。
すると、何と驚きの72歳だ。
彼はAT(アパラチアントレイル)を62歳の時に歩き、その後PCT(パシフィッククレストトレイル)も歩き、今回のCDTだ。
雲行きが怪しくなってきて、テント内に非難する。
すると、雨が降り風が強くなった。
でも、しばらくしたら止む。
その後、カナダモントリオールからのカップル、Fred と Maccelle が来てテントを張った。
夕飯を食べながら彼らと話す。
彼ら同士で話すとフランス語なのでチンプンカンプンだった。
明日はOldfaithful だ。
観光地真っ只中だろう。
今日の距離:13.8マイル(22.1km)
8月8日(木)
早めにスタートする。
Wingo も同じように早く支度してたが、6時に先に歩き出した。
大きなキノコ、
もし食用になるのならお腹いっぱいになりそうだ。
歩きやすい道をどんどん進む。
Oldfaithful という観光地に昼前には着いてゆっくりしようと思ってた。
約10マイル(16km)ある。
花が綺麗だったのでパチリ。
実はこの数日間、距離を歩かないようにしていたら足首の改善が見られた。
今まで下りで身体を支えられず何回も転んでたのだが、転ばなくなってきた。下っていくと、イエローストーンっぽい噴煙が遠くに見えてきた。
トレイルの様子が変わってきた。
石灰石なのだろうか、白っぽくなっている。
倒木の橋を渡って行くと
とても良いハイキングコースになる。
そして
お湯が湧き出てる地帯。
湯煙を上げるところもある。
ちゃんとコースが設定されていて、無闇にお湯の池に近づかないようになっている。
名前もつけられている。
やがて奥の方に道路が見えてきて、越えて進む。
観光地らしく、リスが逃げない。
ところどころ入るな危険表示。
こんな風景を見て、匂いを感じると温泉に入りたくなる。
案内表示は国際的。日本語もある。
日本人には会わなかったが、中国人が多数いた。
まずはポストオフィスに向かった。
新しい靴を送ってあった。
何とか間に合ったようだ。一見違う靴のように見えるが全く同じ靴。
続いてゼネラルストア。
ここで、不足してる食料(ナッツやスナック)を購入して、先のトレイルに備える。
さらにシャワーを浴びる為にホテルへ。
このホテルは由緒正しいらしくて、屋内も見事な木造り。
ここのシャワーは6ドル15セントで使用できる。
しかもタオルも貸し出してくれる。
ソープ、シャンプー、リンスも使える。
この中で服も洗濯した。
その後、タオルで水分を出来るだけ取ってから着た。
着てる内に乾くだろうとホテルを出る。
近くのビジターセンター。
この中には噴泉についてや自然についての展示物があり無料で楽しめる。
楽しんでる内に服は乾いた。
レストランに入ろうとしたら激混みだったので、お店でハンバーガーの冷蔵を買い、店内の電子レンジで温めて食べた。
人混みに疲れ、トレイルに復帰した。
午後の距離は3〜4マイルだが、日差しが強く一挙に汗をかき、服がまた濡れた。
Yellowstone は噴泉があるせいか暖かく感じる。
そして、日差しが出ると暑い。
今日のテントサイトはLone Starという場所。
昨日より広々として開放的でいい。
まずは食料をぶら下げる。
そして、テント。
次に川で水を補給。
この川にはお湯も混ざってる。
きっとミネラル豊富な水だろう。
ちなみにここにはPit Toilet(トイレ)があると書かれてたので紹介する。
とっても開放的な、景色を楽しめるトイレだ。
蚊に刺されながらひと時を過ごせる。
今日の距離:14.1マイル(22.6km)