このところ亀のような歩みで進む。
だこら、この区間も抜かれてばかりいる。
でも、前に進みたいから頑張る。
7月25日(木)
朝の風景
今日 向かう先の丸い山。
木がないから日差しを覚悟して歩く。
歩き出して、明るくなってから見えたなだらかな前方。こんな風景が続く地域なので、少し飽きてくる。そして、日を遮るものが少ない。
日差しが強くなる前に歩きたいところだ。
この表示の木の陰でさえ貴重な日陰だ。
そんな日照りの途中に水場があった。
牛用だ。
直接パイプからハイカーも補給出来る。
昼頃にやっと木陰を期待できる森が現れた。
この花がところどころ咲いていて可愛らしい。
束の間の日陰の道を終わり。
またしても日差しが暑いトレイル。
カウズパイ(牛のウンコ)
焼いたパイみたいに平べったい。
乾燥してると、このまま持って移動できる。
これは、たぶん塩だと思う。牛が舐めるんじゃないかな?
今日の宿泊地。
水場があると書かれてたのでここに決めていた。
牛が周りにいる場所。
牛たちが移動していく。
今夜はここに泊まり、明日はLimaへのHighwayに近い場所に泊まる予定だ。
というのも、郵便局に荷物を送ってあって、土曜の10時半までにポストオフィスに行かないと、受け取りが月曜日になってしまう。明後日のヒッチハイクもスムーズにできれば良いが・・
今日の距離:19.1マイル(30.7km)
7月26日(金)
100マイル区間を5日間で歩く予定だったが、5日目の今日はハイウェイ近くまでとなった。
今日の行程は尾根を登り下る単調なルート。
しかも木がなくなり、日差しを浴びながら進む。
気がつくと、今まで咲き誇ってた花に種が出来ている。地域によるものなのかもしれないが秋が近づいてるのを感じる。
これも種。この地域に今年は雨が多いから遅いのかもしれない。
尾根沿いを行くと丸い石が多い。
標柱を立ててある下も丸い石だらけ。
コンチネンタルディバイドトレイルも大昔は海の底か川だったのか?
丸い石を乗せてみた。
この先はずっと日照りの尾根。
行けども、行けども尾根。
今日の心配事は水場がちゃんとあるかだ。
昼頃にBenchmarkからのヒッチハイクで同乗したStretch がSaltyというハイカーと追いついてきた。
すぐに抜かれるが、この先の水場で一緒になりそうだ。
この骨2本と木1本の矢印が目印とGuthookのコメントに書かれてた。
ここから流れてる!
もし、干上がっていたらと想像したりもする。
先行の2人はすぐに行ってしまう。
今日中にLimaに行くそうだ。
水場からトレイルに戻るときに骨を拾う。
目的は矢印の3本を骨にするため。
この方向にまっすぐ歩けば水場に着く。
トレイルに戻り歩き出すと、落ちてる石が肉に見えてきた。
食べたいと思う気持ちが、普通の石を肉に見させてしまうのだろう。幻覚に近いかな。
美味しそうな肉片を見るたびに拾ってたら
焼肉メニューが出来上がった。
こんなことをしてるのも飽き飽きするトレイルが続くからだ。
何気にアップダウンが続き嫌になる。
あの先を越えれば楽になるのだろうかと思っても続いた。
やっとトレイルヘッドのパーキングエリアに着く。
ここからハイウェイまで8マイルくらいある。
少しでもハイウェイ近くで寝ようと前に進む。
逆にハイウェイから離れようとしてる人もいる。
途中、すれ違ったハイカー DogMa。
彼女はたぶんトレイルヘッドで泊まるだろう。
この牛の近くでテントを張ったら牛のボス格がダメだという顔をして近づいて来た。ヨダレを多く垂らしながら睨んでくる。ヤバイと感じる。
落ち着いて寝られないと思い、100mくらい移動した。
牛の糞をよけながら張った。
今日の距離:21.8マイル(34.9km)
7月27日(土)
起きてからひたすらハイウェイを目指す。
このトンネルを越えて反対側車線に進む。
結構長いぞ!
反対側にあった表示にはCDTのマークが変な方向に貼られてた。故意なのかな?
早速、ヒッチハイクするも止まらない。
その後、追いついてきた2人のハイカーの1人が向かう先のロッジのシャトルサービスが来ることを教えてくれて、待つことにした。
雨が降り出したので傘をさしてる。
ちなみに彼のザックは自分と同じマリポサ。
彼は背中のクッションをスリーピングマットに変更してる。いいアイデアだ。
今までも、このマリポサを持ってる人には何人かに会った。
シャトルサービスでLimaの街に着く。
10時45分に閉店してしまう郵便局へ急いだ。
そして、Mountain View Motelに行く。
クマが歩いてるわけではなく、木で作られたもの。
このモーテルはCDTハイカー向けに安くしてる。
洗濯含んで60ドルくらい。とても助かる。
昼は近くのJan's Cafeにて食べる。
ビールが美味い!
モーテルにはランドリーが併設されてるのが有り難い。多くのハイカーが利用する。
部屋はというと落ち着く感じだ。
実はその他に料理もできるキッチンがある。
ハイカーフレンドリーな宿でもあるので素晴らしい。
ここのハイカーズボックスで見つけたベアスプレー。(ハイカーボックスとはハイカーが必要無い物を入れる箱、他の人が欲しければ持っていける。)
たぶん、イエローストーンを通過した人が重いからハイカーズボックスに入れたのだろう。
買えば50ドルくらい。
ありがたく使わせてもらう。
イエローストーンを通過して南に行ったら、どこかのハイカーズボックスに入れるかもしれない。
今年はイエローストーンで人の荷物を奪ったり、テントを襲ったりしていて、既に2頭のブラックベアが殺されている。クマが襲った理由が何故だかはわからない。
使わないことを祈って持とう。
明日からはWest Yellowstone までの約100マイルを歩く。ほぼ、モンタナ州の最後になる。
今日の距離:3マイル(4.8km)