7月8日(月)
昨夜の雷雨でなんだか朝起きるのが辛かった。
また歩き出した疲れもあるのかもしれない。
今日の歩き出しは下りだから嫌だったのもある。
登りの痛みを1とすると下りは5くらいかな。
体重と荷物が足に負担をかける。
イヤダイヤダと思って進まない口実を探すと、湿ったものを乾かそうということになり30分くらい遅れて歩き出す。
湿気がこもったため干して少しは水分を世に放つ。
歩き出して2時間。
良い石を見つけて、また乾燥タイム。
イヤダイヤダ病はまだ続く。
そして、すでに下りは終わり登り。
登りは体力使うかもしれないが、足首にとって楽だ。
登った先に美しい湖。癒される。
Warren Lakeという場所だった。
ここで1人のCDTハイカーに抜かれる。
彼はLacky。3頭のエルクを見たという。
そういえばエルクは見てないな。
あっという間に離れていった。
痛い痛いと思う一方、歩けて嬉しい。
この辺り、分岐にはちゃんと表示があってわかりやすい。
歩いてるうちに今度は反対側からCDTハイカーが現れた。
彼女はSully。メキシコ国境からスタートして、コロラドの雪を避けて北上していた。スタートは4月。
女性1人は今回初めて会った。ザックが同じゴッサマーギアのマリポサだった。
彼女の方から写真撮っていい?と聞いてきたので2人で撮影。身長同じくらいなのに足の長さが気になる。自分の履いてるレインパンツは女性用Sをさらに短くしたもの。なるほど、こういうことか・・と納得。
その後、互いに逆方向へと歩き出す。
おや、何かいるぞ!
鳥を追っかけて遊んでた。
邪魔してすまない。
テンの仲間かな?
これはRainbow Lake。
ここから登りになり峠越え。
向かう先の天気があやしくなってきて、雷も鳴り出す。
峠の上で雷に打たれて死ぬのは嫌だと思いながら歩くがスピードは遅い。
そのうち霰が降り出してきた。
でも峠に着く頃には雷も遠のき一安心。
振り返って遠くになったRainbow Lake。
峠を越えて見えた二つの湖。
遠い方の湖が今夜のテント泊に決めてる場所。
そこまで、苦しい下りを頑張る。
おっと!倒木地獄が始まったか?
と思ったらこの区間だけだった。
やがて着いたテント場で
恒例の焚き火。雨の後で火が点きにくかった。
それにしても、ここのテント場は蚊が多い。立ってると周りは蚊だらけだ。雨具を着てるから刺されない。出てる肌にはDeetを塗りたくってる。
夜は雨が降った。そのためテント内の結露もひどかった。
今日の距離:12.8マイル(20.5km)
7月9日(火)
朝起きると夜露と結露で濡れていた。
不思議に蚊はいない。寒すぎて活動してないのだろう。
コーヒーを飲んだ後、少しだけ濡れたものを干す。
朝もやの湖もいい。
歩いてからまた干そうと荷物をまとめる。遅れ気味の8時に歩き出した。
この標識、コンティネンタルディバイドトレイルが湖から来てるように見えてしまう。
実際は直角になってる。
歩き出すと足首の痛みが昨日の半分くらいにおさまってる。なので、少しスピードアップする。
昨夜寒いと思ってたら雪が降ったみたい。
最初の峠。Pintler Pass。標高は2600mくらい。1時間で到着。
タクシーで降りた場所からずっと標高2000メートル以上にいる。
身体はすっかり高所慣れしてる。
寝袋も干した。
お日様は有り難い。
朝食がわりにカロリーメイト食べたらほとんど崩れてる。
登山あるあるだ。
ここでバックパックのウエストベルトのプラスティック部分が壊れた。
なので、テントの針綱を使って補修。
これで充分そうだ。
1時間も取ってしまった休憩。でも寝袋が乾燥した。
10時に峠を下り出したが、足首の痛みが少なくなった分少し早く歩けた。
10時からの2時間で4マイル歩き手応えを感じる。
雨具を脱ぐのもめんどくさい。
午後に現れた焼け跡。
フクロウみたいだ。
あの穴に糸を通したい!
お見事!
昨日まで、足首の痛さから足元ばかり見ていたが、今日は少し余裕が出できた。
そして、目標の場所に着いたら蚊だらけだった。
20匹以上が常に体の周りを飛んでいる。
なのでテントをすぐ立てて入る。
ここに来るまでの最後の水場は4マイルくらい前の場所。沼から流れてる水は少し黄色い。でも浄水して飲んだら味は普通だった。浄水しても色は消えない。
テントの外には何匹も待ち構えてる。
出る時は覚悟が必要だ。
今日の距離:14マイル(22.4km)
7月10日(水)
蚊が多いだけで、結露もなく準備するには快適な朝だ。しかし、なんだか身体に疲れがたまってる。
なので、今日は少なめに歩こうと決めた。
朝6時半に歩き出す。
この辺りも山火事が多い。
早速、倒木も現れて痛い足首には辛い。
着地が楽なら良いのだが、倒木の高さ次第できつくなる。
このトレイル自体がコンティネンタルディバイドトレイルNo.9として名前が付いている。
それだけのことはあり、尾根をずっと進む。尾根といっても丸い山の連続だ。
だから登ったり下ったり。
倒木さえなければ快適な登り下りの連続なのだが・・
疲れてすぐに休憩。
コーヒー飲んでのんびりした。
やがて現れた湖。
別に驚くほどではないが、Surprise Lakeという。
この後、スマホの通信ができる場所に遭遇。
トレイルの途中で通信できるのは今回が初めてだ。
さっそくブログ更新を行った。
その後歩くとまた通信は途絶える。
やたら長すぎた表示は壊れてしまってる。
Anaconda Pintler Wilderness のBeaverhead Dearlodge Natural Forest ということかな?
今日は2時で歩くのをやめた。
休養しようと決め焚き火を起こす。
おい、ちょっと怠けすぎだぞ!と言ってるかもしれない。
明日はもっと足の痛みがなくなりますように・・と願って寝た。
今日の距離:9.6マイル(15.4km)