Butteで休養してる。毎日、午前中の散歩が日課になってる。
果たして、CDT(コンティネンタルディバイドトレイル)への復帰はできるだろうか?
7月5日(金)
トランプ大統領の昨日の演説を見たあと散歩に繰り出す。
近くの Farther Sheehan Park。
神父シーハンを記念して名付けられた公園。
アメリカでは人の名を公園などの場所に付けるのが多いなと思った。
公園を回るように歩道が設置されてて数人の人が回っていた。
その歩道脇にトレーニング用に設置された器具。
これは鉄棒。
歩道をグルっと回ってから、公園を出た。鉄棒を回るのはやめた。
ちょっと興味があって来たショッピングモール。
何故興味があったかというと、営業してるのに駐車してる車が少ない。
やっぱり空き店舗ばかりのショッピングモールだ。
映画館もあるが、中に人がいるのだろうか?
ここを歩いてる人たちがいた。
屋根があり、日が当たらないことをいいことに、お客さんがいないショッピングモールを足腰が弱らないように歩いてる。
交通事故の心配もないし、人とぶつかる心配も無い。
ショッピングモールがウォーキングの場所になってしまうとは・・
大きなショッピングモールは小回りが効かない。日本のショッピングモールの未来も心配になる。
ショッピングモールの散歩が終わってからモーテルに戻る。
7月6日(土)
2〜3時間歩いてみても再度腫れることが無いのと、痛みが強くはならないのを確認したので歩くことにした。
足首の痛みがすっかりなくなったわけでもないので、再度歩くにあたって自分なりに決め事を作った。
◯しばらくは1日15(24km)マイル以下で歩くこと。
◯痛みが増したらやめる。
そして、この先のスケジュール優先して、歩いていないBenchmarkからAnacondaまでの区間は泣く泣く飛ばすことにした。
スケジュールを優先したのには意味がある。
南下の場合、 8月中にコロラドに入らないと4000メートル級の山は秋から冬へと変わる可能性がある。
なので、途中はスキップした。
これでスルーハイクでは無くなる。でも、CDTハイカーだ。足が痛くなくなることを前提として前に進もう。
そしてAnacondaのトレイルヘッドから歩き出そうと計画した。
しかも、ヒッチハイクという行き当たりばったりはやめてタクシーを頼んだ。
足が順調になったら、距離を伸ばしたり、ヒッチハイクしたり、何でもやったらいい。
Four Mile Basin Trailhead
このタクシーで送ってもらった。
沖縄に2年間いたという。少しの日本語は話せる運転手だった。タクシー代は75ドル+チップ。辛い出費だ
今日は10マイル以内の場所まで歩こうと決めて歩き出す。
他の車も止まってるから、ここから歩いてる人がいるのだろう。
駐車場の場所から進んできたところ。
Twin Lakes Trailhead
足は痛むもののトレイルに戻れて気持ちよく歩く。
初日特典!りんご。
果物を多く持てると良いが、水ものなので重いから初日のサービス。
橋があり整備されて歩きやすいトレイル。
Twin Lakesの一つ目。ここでは釣りをしてるファミリーを見かける。
この近くのキャンプサイト(焚き火の跡があるだけ。)の端の方に普段は見かけない缶ゴミがあった。
錆びてるから最近のものでは無いだろうと思うが珍しい。
Desert Shooting Star
砂漠の流れ星ということになるのかな?
マカロニウエスタンの題名になりそうだ。
Twin Lakes 二つ目。
誰かいたが声はすれども人は見えず。
今の時期は水が豊富でいい。
でも、ぬかるんでる所も多い。
大きな岩がゴロゴロ。八ヶ岳にもこんな場所あったな。
雪解け時期だから、こういった場所もさらに美しいのかもしれない。
キノコ発見。
見たことないな・・
Pretty Shooting star
先ほどのシューティングスターより小さめで色が鮮やか。
ちょっとしたお花畑。
足は痛いがなんとか歩けてる。時速1.5キロ以下。
ホントにゆっくり歩いてる。何事も起こらないようにと祈りながら。また足首を捻りたくない。
目的地に近づいてきた。
ここが今日の目的地のStorm Lake。
実はここまで車で来れる。なので、カーキャンパーが数台いた。
静けさを求めて先に進む。
いきなり雷と雨で慌てて立てたテント。
この近くではここしか考えられなかった。
トレイルのすぐ脇だ。
テントを立てて雨が止むのを待つと20分くらいで上がった。
晴れてる間にすぐに食事をして食料をURSACKに入れた。
URSACKが活躍。
今日は足の痛みがあったものの、再度腫れることはなかった。
明日の朝になって変化してるようなら考え直そう。
今日の距離:9.3マイル(14.9km)
7月7日(日)
足の腫れは見られず、昨日より悪化してない。このまま行けそうだ。
今日は標高2750メートルのStorm Lake Passを越え下り、次に標高2820メートルの場所まで上がり、そして下る。
さらに標高2750メートルまで上がり下るという累積標高差は1000メートル以上という足首泣かせのコースだ。
準備を終えた後、雨がパラパラ降ったがテントをしまった後で良かった。テントは幸いに夜露も結露もできてない。
先に見える峠に向かって歩き出す。
峠への道は雪となってきた。でも、今までよりは楽だ。
峠に着いた。標高2800メートルくらいの場所。
足首にとっては登りの方が楽。
先に進んだ平らな場所。Goat Flatという。
この辺りはトレイルがハッキリしてないのでケルンで道しるべを作ってある。
恐怖の下り。右足にいきなり重心を乗せないように歩くが痛い。
先に進んだ湖ではテントがあった。
この湖で2人に追い越された。
CDTハイカーのHammer+Rorky(男性)とSpaghetti &Meatballs(女性)
もう彼らには追いつかないだろうと思いながら見送った。
さらに向かう先の峠みたいなところ。
着いたのは良いのだけど、これから下り。
でも頑張る!
下った先で休憩。コーヒー飲んで簡単な昼食。
また登って越えなくてはならない。
ここを越えると今日はあと2マイルだけ。
でも、下りだ。
最後の頑張りを見せよう!
と思いながら下り出した。
ふと、足首痛いにもかかわらず歩けてる自分を嬉しく感じた。
そして、しみじみと味わいながら下ってるうちに涙が出てきた。
トレイルに戻れた・・と実感した。
着いた先のテントサイトでは1人。
焚き火をして過ごす。
頑張った足には痛み止めのご褒美だ。
捻挫がどの程度で良くなるのかという知識はあまりないが、良く耐えてくれたと思う。
しかし、夜8時過ぎから2時間以上にわたる雨と雷があった。
寝ようにも寝られない・・
今日の距離:14.7マイル(23.5km)