コンティネンタルディバイドトレイル(CDT)を歩いてる。
足首捻挫で停滞を余儀なくされてるが、果たして再度トレイルに復帰できるだろうか?
6月26日目(水)
アナコンダで休養している。
足が腫れて痛い状態が続いてる。
そうは言っても先に進みたいと言う気持ちから、食料計画を進め出した。
その前に、朝食はおしゃれなホテルでいただいた。
オーナーのMarnieが作ってくれた。
朝食のテーブルについたのはカナダからの夫婦と自分。
Marnieがこの家の歴史を話してくれた。117年の歴史の中で4人のオーナーがいるという。
オーナーさんの母親が4代目のオーナーでこの家を美しく飾り人を泊めるようにしたそうだ。
当初バスルームは1つしかなく多くの人が泊まるとバスルーム待ちが生じたとのこと。それを増やして今にいたる。
この街は銅鉱山の近くの町として精錬所などで栄えたそうだ。銅を扱ったために水が汚れて、その後水を綺麗にするのが大変だったようだ。
足尾銅山を思い出す。思い出すと言っても実際の足尾銅山が活躍してた時代は知らない。
街を歩いてみると、煉瓦造りの家がところどころにある。
泊まってるホテルも煉瓦造りだ。
かつては栄えた街も、今は人口1万人もいないのにバーが20軒以上ある。
かつては50軒もあったという。
銅関係の仕事で疲れて夜な夜なバーに繰り出したのかもしれない。
これは、J.C.PENNY という歴史あるアメリカの百貨店があったことを示す。壁の右上にJ.C.PENNYと書かれてる。
朝食での話を楽しんだあと、さっそく買い物だ。
ここから送る荷物は六ヶ所を予定してるから大変だ。今日はそのうちのUPSを利用する2箇所に送るつもりだ。UPSは日本でいうとクロネコみたいなもの。郵便局から送るより高い。
スーパーなどを転々として買い漁った食料。
それと送っておいた食料を合わせて次の街へ送る荷物をまとめ出した。ダンボールはあらかじめUPSを扱うお土産ものなどを販売している店で手頃なサイズの箱をもらってきていた。
郵便局(USPS)で送るものは後日にして、まとまった荷物をUPSに持っていった。
なんだか計りも古い。
二ヶ所に送るのにかかった費用は38ドル92セント。
郵便局から送るより少し高いが、届ける先がUPSかFedExしか配送できないので仕方ない。
面白いことに、日本では宅急便の宛先を伝票に持っていった人が記入するが、UPSは書いた紙を渡すと入力して宛先を発行してくれる。
またホテルに戻って荷物の確認。
足りないものをファミリーダラーに買いに行く。
この日清のラーメンは先に買ったAlbertsonsと言う店より1ドル以上安かった。
このオートミールも1ドル85セントだから安い。
オートミールとラーメンは全てファミリーダラーで買うべきだった。
明日も1日休む予定だ。
荷物だけ先に行くのは良いけど、果たして足首の痛みは治るだろうか?
6月27日(木)
まだ、足首は痛い。このまま明日スタートは出来ないと思い、Marnieに頼み1泊追加してもらった。
とても優しいMarnie。本来は地下の部屋しか空いてないのだが、そのまま部屋を使っていいと言われる。階段を使わないように配慮してくれた。
朝食は10人くらいで食べた。
会話がされたのだが、訛りがあったり、次々と発せられるのについていけず、半分以上わからなかった。
でも、人の輪の中にいるのは嬉しい。
朝から美味しい朝食をホテルで食べた後、さっそくファミリーダラーで足りないものをさらに購入して付け足し、郵便局に向かう。
三ヶ所に送るため量が多いのでバッグに入れて運ぶ。このバッグ大活躍だ。ランドリーにも活躍。
袋はバウンスボックス(トレイル上の先の街に送り続けるボックス)の中に入れてある。今回郵送するのはバウンスボックスでなく、トレイル上に送る食料だ。
行く途中のピアノが置かれた場所。
街を歩けば、良い感じの風景に触れられる。
郵便局では置いてある箱を使う。
Priority Mailのフラットレートといって、この指定された箱ならば安く送れる。箱は無料。
Priority Mail のこの箱は無料だが、Priorityでない茶色の箱も用意してある。並んでた時に前の人が普通のサイズを3ドル79セントで買っていた。
窓口に声をかけて梱包するためのテープをもらう。
これは14ドル35セントのボックス。
ちょっと多くなると19ドル95セント。靴も送る。
左からLarge(19ドル95セント)1個、Midiam(14ドル35セント)2個。
その後、近くのTaco Timeというファーストフードの店へと行く。
頼んだのはソフトタコスのセット。
6ドル99セントは魅力。昼時は人気があるようだ。
足首を痛めて、本当は1日安静にしてればいいのだが、ついつい動いてしまう。
明日は出来るだけ休もう。
6月28日(金)
朝から美味しい朝食は3回目となった。
これも美味しかった。
今朝は夫婦2組と自分での食事。
そのうちの1組は昨日と同じ人たちだった。
おそらく自分と変わらないくらいの年齢だろう。
ご主人の格好がすごい。両腕のカッコいい刺青と長髪にヒゲ。腰には刃渡り20センチはありそうな美しいナイフをぶら下げていた。彼は熊と戦っても勝てるだろう。
朝食が終わり、彼とはハグして別れた。
明日はトレイルに戻ることをMarnieにも伝えてから外出。行く先はランドリーだ。
この洗濯機を使い2ドルで洗う。乾燥は50セントで足りた。
奥に見える入口がカジノへの扉。
洗濯ついでに儲けてやろうと思うのだろうか?
きっと高い洗濯代になるに違いない。
ランドリーの帰りの線路付近。
鹿2頭がいた。兄弟かな?
兄弟鹿は帰ったら報告するつもりだろう。
2頭「なんか地元の人じゃないみたいな変な人が線路を渡っていたよ」
母親「変な人に着いていっちゃダメよ!」
アナコンダの象徴的な煙突。
この線路を使い銅を運んだのだろう。
この列車が銅の発掘場所のButteとAnacondaの間を人を乗せて走った。
当時の列車内はどんな会話がされてたのか想像した。
通りを歩いていて見つけたもの。
本を借りることができる。
入れ替えはあるのかな?
ホテルに戻ってから、バウンスボックスをRawlinsという街に送るために郵便局に向かった。
送る手続きをしたらお腹が空いたので、昨日のTaco Time へ。
注文する時に発音のせいか相手に伝わらなかったのだが、後ろに並んでる人がカウンターの人に伝えてくれた。後ろの人は自分の言う事を理解してくれていた。もちろん、感謝の言葉を言った。
タコサラダを頼んでみたら意外と美味しかった。器がパリパリなので壊しながら食べる。ブリトーを含めて、これで7ドル68セント。
昼を食べた後は足の痛みのため、午後は部屋でじっとしていた。
3日間の距離:無し