ダラダラと移動してSouth Forkに泊まった。
トレイルへの意欲が下がった状態だ。
はたして、意欲は戻るのか?
10月14日(月)
モーテルから近くの道路に立つ。
この道路は比較的ヒッチハイクがしやすい予感がした。
理由は通る車が多からず、少なすぎないこと。
そして、田舎の街であること。
だが、朝の通過台数は予想より少なかった。
そして、寒い。
でも、やはり予想は当たった。
5台目くらいに止まってくれる。
Wolf Creek Passまで載せてくれることになった。
乗せてくれたのはSouth Forkに住むモリーという女性。
彼女にこの付近の熊のことを聞くと、この10年間の間に1回だけ街に現れたくらいだとのことだ。
でも、ブラウンベアーという種類でアグレッシブだとも話してた。
彼女の車のフロントガラスは鹿にぶつかりヒビも入ってる。ヒビくらいだと皆んな修理しないようだ。
Wolf Creek Pass で降ろしてくれた車はUターンして行った。どうやら自分の目的地より遠くまで乗せてくれたようだ。
そして、トレイルヘッドに立つ。
前回、歩き終えた場所から約200マイルくらい南だ。
トレイルヘッドに立つと気持ちが少し上がった。
雪を避けて前回の場所からつなげて歩けなかったが、トレイルに戻れて嬉しくなった。
スキー場の脇を抜けるトレイルを3500mの高所まで登ってきた。風が強く冷たい。
日が当たってるが暖かさを感じないので上着を着たまま歩く。
Aberta Peak 標高3613m。
この山の脇は強い風だった。
変なところにあったスキー場を整備する車。
この脇で一旦休む。風除けとして活躍してくれた。
次に昼食を取るため休んだのは倒された木がある陽だまり。
昼くらいになると暖かくなり、寒さから逃れられてホッとする。
スキー場まで上がった道は下りとなった。下りへと変わる峠だ。3590メートルの標高だ。
そんな感じが続くトレイルだ。
また下がったところで水を補給。
この先何処でもテントを張れるようにした。
この水場は美味しそうでは無いが、この先に無いので妥協して補給。
平らな場所が沢山あるのを発見しテント泊とした。
しかし風が強い。
今日の距離:13.1マイル(21km)
10月15日(火)
夜は寒かった。今までで一番の寒さ。
200マイルも南下したけど、寒さは変わらない。
標高3500mくらいの場所だったこともあるかもしれない。
日差しを求めて歩く。
動けば身体は温まるが、休むことができない。
日が当たる場所で休む為に、朝はひたすら日差しを求めて歩く。
牛の囲いのゲートがあったが囲いの役目はしていなかった。ここが陽だまりがあるので休む。
数マイル歩いた場所にテントが3張り。
CDTハイカーかな?と思った。
テントがあったのはエドワード峠。
そして先に進むと
グリーンシートと工事道具。
テントの理由がわかった。
トレイルを整備してる人たちのものだった。
女性3人と男性2人。
感謝して通り過ぎた。
このトレイルは見晴らしの良いトレイルだった。
3800mくらいまで登ったり下ったりの繰り返しで疲れるが、景色に助けられて歩く。
さらに、風が少なくてハイキング日和。
Long Trek Mountain 3911m
Montezuma Peak 3987m
Summit Peak 4023m
Summit Peakの下の湖。
凍ってる場所もある。
景色を見ながらのトレイル歩きはキツいアップダウンもあったが、気分は良い。
この景色を見て、トレイルへの意欲がぶり返して来た。やっぱりトレイル歩きはいい。
やがて下りになる。
高い場所は木が無いので、テントサイトがある事を期待して下る。
小さいが氷瀑があった。
平らな場所発見!
夕方、コヨーテの鳴き声が渓谷に響き渡った。
夜が寒く無い事を希望しながら寝る。
今日の距離:14.7マイル(23.5km)
10月16日(水)
夜は寒くて、寝たような寝ないような感じ。
準備をして歩き出す。
この最初の日差しを受けるまでは寒い。上下防寒対策をして歩く。
でも、日差しさえ得られれば大丈夫。
ここまで登ってきたから、身体も少し温まってる。
先に見える次の峠を目指して歩く。
今日は身体がだるい。昨日までの疲れが取れてない。
なんとか気力を高めて峠を目指す。
越えた先の山肌に、また九十九折の登りが待ち受けてる。
川が凍って白く輝いてる。小川だけでなく、少し広めの川も凍り始めてる。
小川はカチカチ状態。
鼻水を拭いたら赤かった。強く鼻をかんだ覚えもない。チョコレートの食べ過ぎだろう。
今日は調子も悪く歩くスピード遅が遅い、しかも休みながら。
やっとのことで登ってる。
今日は距離を歩けそうも無い気がする。
もし、予定通り進めなくても食料は余分にあるから慌てないで進もう。
越えた先は平らな場所が広がっていた。
羽が白くなってきてる雷鳥達がいた。
まだ、マダラなのもいる。
近づいたら羽ばたいていった。
雷鳥がちゃんと羽ばたくのを見たことが無い。
ちゃんと飛べるんだと認識。
この先の池がある場所で休む。
風が少ないので助かる。
風があっても、冷たさが少ない気がする。
休憩後、歩き出すが調子出ない。
こんな時は慌てず、ゲーターの修理でもしようと腰を落ち着けて直した。靴底にまわすラインの元の裁縫が甘かったようで取れていた。
それでも、この先の登りだけは進みたいと思った。
ここだけ、すごくちゃんと整備してあった。
登る途中、この先の水場が無いので補給。
ここの水場は極上レベル。この上5mくらいから川が始まってる。
雪渓が大きく残ってる。
もうすぐ雪がこの上にのるのだろう。万年雪。
登りを終えて、下った場所でテント泊を決めた。
まず、やることは寝袋を干す(奥の岩に干してある)。あと充電。
日が沈むまでのわずかな時間を有効的に使う。
すでにテントは日陰になってきてる。
今日の距離:11.4マイル(18.2km)