4000mの山々があるコロラド。そこを歩いている。高所登山の連続に疲れて来た。
9月24日(火)
昨日4000mを越える山から下りて来て、泊まった場所は標高3100m。せっかく下ったのに今日も又4000mまで登ることになる。
朝起きると、昨日の疲れが残っている感じ。
しかし、朝から天気が良い。
この時は風もなかった。
林道からトレイルに入り山へと向かう。
この時点では気持ち良いトレイル。
ところが
この岩場を過ぎたあたりから風が強くなる。
体温を奪うので雨具を来てフードもかぶる。
山頂が見えてきたこの頃には、風に押されるので姿勢を低くして、風下側を向きながら歩く。
台風のような風が吹き、風上を向いてると呼吸が大変だ。
標高も高くなってるから酸素が少ないせいもあるかもしれない。
途中、写真を撮る余裕も無く山頂に着きマークがあったので撮影。Mount Flora 標高4001mだ。
殺風景な山頂だ。
反対側からの日帰りハイカーがいた。
風も強く寒いので、さっさと反対側に向かう。
それにしても寒い。
途中あった石垣。
この中に入ると風がしのげて休める。シェルターみたいな感じ。一方にだけ石が積んであるということは、いつも同じ強い風が同じ方向から吹いてるということだろう。
下るときに見えたColorado Mines Peak 3777m(右の山)観測所みたいな建物がある。
富士山と1m違い。
道路に面した登山口が見えてきた。
道路の反対側の山に向かう登山口も見える。
この登山口のトイレのある建物の中で休む。体が冷えたから建物があって良かった。
そして、別の山へと向かう。本日の2回目の登山といった感じ。
疲れて足が進むか心配。
でも、中々良いトレイルだ。
なだらかな登りが続く。
この先の山を目指す。Stanly Mountain 3819m。
しかし、また風が強くなってくる。
ひたすら歩き山の反対側に出た。
美しいダム湖が見えた。
そして、
なんだかわからない施設。
風の中ひたすら下り、疲れ果てて森の中に入る。
テントを張った。
トレイルはまさに高所の登山。
森林限界を越えてからは、風が体温を奪うような中の歩きは辛かった。
コロラド州の山々の厳しさを感じた。
夕方、1人のハイカーが近くにテントを張った。
ここに来る前に見えた施設はどうやらこの下の方にあるようだ。夜通し機械音が鳴っていた。
今日の距離:15.2マイル(24.3km)
9月25日(水)
昨日の疲れが残ってる。
朝、起きるのがやっと。
でも、頑張って7時には歩き出す。
もう1人のハイカーは寝たままだ。
さっそく登りになる。
先には3800mの高所の登り下りが待っている。
歩いて1時間くらいして、トレイルマジックを一緒に過ごしたAltemis とJekeeに追い越された。
前にいるとばかり思ってたら街に寄ってたらしい。
急な登りの前で休むと彼らも休んだ。
そして先に進んだ。
岩場の厳しい登り。
この標識のあった場所あたりが今日の最高地点。
ここからも尾根を歩く。
この時にAltemisが追いついて来て声をかけられた。
トトロのハンカチを拾って持って来てくれたのだ。
トレイルネームがトトロで、落ちてたハンカチにトトロデザインだったのでわかったようだ。
やがて、車が止まってた分岐に着く。
ここからCDTトレイルは2通りの歩き方があり、自分はDilonという街へ直接進むコースへと向かう。
まずは林道を歩き高度を下げる。
この小屋の脇からはハイキングトレイルへとなる。
標高3200mまで下がって来た。
そこから登りとなるが、穏やかな登りで助かる。
しかも景色は素晴らしい。
だが、疲れて足は中々前に進まない。
なので、ソーラー充電と称して休憩。
少し昼寝してから歩き出したが、やっぱり疲れてる。
とりあえず水を補給して、どこでも寝れるようにしておく。
と思って歩くと、さっそく見つけたテント張れる場所。
足はもう歩きたく無いと言ってるから、ここに泊まることにする。午後の3時。
今日の距離:11.4マイル(18.2km)
9月26日(木)
今日は街に出る。
15.4マイルの距離だが、アップダウンが多く何時に着くかが心配。
昨日までの歩きで、コロラド州の山々での15マイルは辛いことがわかってる。
最初から登りだ。
とりあえず、第一通過点から来た方向を見る。
コロラドは山々がずっと連なっていて美しい。
反対側。山々が続くということは厳しい歩きになるということでもある。
行くしか無い。
AT&Tの通信圏内に入ったのでBooking.comで今夜の宿を予約した。街に出てからだと探す気力は無いと思った。そして、何時に着けるかわからない。
青空が美しいから山も綺麗に映える。
日差しがありがたい高所。
高所の日陰は寒い。
三点支持とまではいかないが、日本に多い岩場と似ているトレイル。
ところどころトレイルが分かりづらい場所は遠くにあるケルンをたどる。目が悪い人だと見つけにくいかもしれない。
別ルートだが、CDTのマークはあった。
実はこの分岐で登らなくてはならないのに、通り過ぎてしばらく歩いてしまった。疲れてると判断能力が落ちる。
ここも厳しい登りが続く。
やっと登って反対側の街近くの湖が見えて来た。
昼過ぎくらいだが、ここからが遠い。
それでも、秋の美しい風景には癒される。
そして、どんどん下る。
しかし、この先でトレイルを間違えた。
この写真を撮ってる時点で違う方向に歩いていた。
本来着くべき場所から離れた別荘地に下ってしまった。
歩くはずのない川沿いのトレイル。
別荘地内に作られたトレイルなので、自分は異邦人のような雰囲気。
この後、Highwayをトボトボ歩く。
疲れていて、判断ミスで遠回りして着いたモーテル。
クタクタだ。
今日の距離:15.5マイル+遠回り分(24.8km)