アリゾナトレイルに行く前に準備したことなどや現地で役に立ったことなどを話しておきたい。
まずは何故アリゾナトレイルを知ったかだが、元々ロングトレイルに興味があり手に入れた本があった。
American's Great HIKING TRAILS
この本の中には加藤則芳さんの著書でも知られてる Aparachian Trailや「私に会うまでの1600キロ」という映画で有名になったPacific Crest Trail はもちろん掲載されてるが、それ以外のロングトレイルについても書かれてる。Amazonで6000円近かったが満足している。いつも手の届くところにあり、大きな写真が掲載された本を開くと夢が広がる。
この中にあったのがArizona Trailだった。
このトレイルは比較的新しくてATやPCTほど加熱してないので歩く人は多くない。
たまたま2017年2月から3月くらいにアメリカに行けそうになった時に歩けるトレイルとして浮上した。
そして調べるために購入したのがこれだ
Your Complete Guide to the Arizona National Scenic Trail
これはAmazonで2700円くらいだった{2016年秋当時)
この本の中ではトレイルを43セクションに分けて説明してある。
本の中にはそのセクションの概要と標高グラフと地図が載ってるので見やすい。
(赤い字は自分が書き込みしたもの)
上のページではこのセクションについて
28.7 マイルの距離があり、難易度はStrenuous(非常に骨が折れる)。そして歩くのに適した時期は9月から4月が良いとなっている。
難易度はStrenuous,Difficult,Moderate,Easyの4段階で表されており、標高差があり荒れてる場所がStrenuous,平らで歩きやすい場所がEasy。
歩くのに適する時期も書かれてるが、セクションによって結構差がある。あるセクションでは3月から11月だったり、逆に冬の方が良かったりと砂漠と標高の高い場所が絡むトレイルは適する時期がバラバラだ。
そんな時期を総合して考えると3月から5月の春頃が一番良いようだ。
ただ、2017年の場合は雨が多すぎたり(地域によっては雪)と異常な状態だった。
このガイドブックの前半には地質学的なこと、水・獣・洪水、病原菌などについての注意も評価されてる。
熊の注意としてはキャンプサイトから100ヤード離れたところで木を探し、地面から高い場所の細い枝に食料をぶら下げた方がいいとされてたが、実際には誰もそんなことをしていなかった。
自分はスタートして2日間だけ忠実に従った。しかし出会ったハイカー(PCT.ATを歩いた事がある人)に聞くと、「食料は抱いて寝るんだ」との事だった。その後はテントの中に食料を入れて寝た。
本の後半にはトレイル付近の街の情報もある。街の情報としては買い物できる場所、泊まれる場所、アウトドアショップなどだ。各場所の電話番号も記されてる拙い英語では無言電話になりかねないと思いやめた。
そして、本の地図よりも良い地図はないかと購入したのが下の地図だ。
NATIONAL GEOGRAPHIC TRAILS ILLUSTRATED TOPOGRAPHIC MAP
この地図にはアリゾナトレイルがちゃんと表記されてる。
Amazonで一冊1000円弱〜4000円近くまで差があった。
向こうに行ってから手に入れれば安かっただろう。
縮尺も違いガイドブックより大きな地図になってる。(上の写真の半分上がガイドブックの縮尺、下がNATIONAL GEOGRAPHICの縮尺)
上の地図で黄色ラインがアリゾナトレイル。必要な情報は書き込んだ。
スマホ用にアリゾナトレイルのアプリも購入した。
このアプリでは地図を購入しなくてはならないが、自分の位置がオフラインでも確認できるので便利。そして、歩いた人のコメントもある。水場情報もコメントが役に立った。このアプリだけで歩くこともできるが紹介した紙の地図も持っていった。紙の地図は雨に濡れても大丈夫だった。(日本の山と高原地図と同じ)
ちなみにガイドブックは重たいので持って行かなかった。
この地図を持って行ったのは別の理由もあった。
アリゾナトレイルとは違う場所のハイキングをする予定もあった。
上に紹介した地図には下のようにSedonaのハイキングコースも載っている。
実際にSedonaや Phoenix 近くのハイキングコースを歩いたりもした。後日そのハイキングのことは話そうと思う。
ハイキングコースについてはインターネットで検索すると歩いた人の情報が見ることができた。
地図を見るのが好きな自分にとって、手に持って歩いたこの地図は宝物となった。