今年はいよいよアメリカのロングトレイルを歩きに行く。
歩き通すには年を取りすぎたかと感じながらも、やってみなくちゃわからないと思い、実行に移すことにした。できるところまでやればいい。前に進むことが大切だ。
まだ、渡米する前だが、日本国内ですでに戦いは始まっていた。
その一つが半年間をアメリカで過ごすためのB2ビザ取得だ。
半年間アメリカのトレイルを歩くために必要なビザだ。
B2ビザ取得の申請や書類作りに関しては過去チャレンジした人たちのネット上の記録を参考にした。
大きな手順は(パスポートがすでにあるのを前提として)
1、アメリカ国務省のページの中で申請手続きを行い、その費用を払い、面接日を決める。
(この時に写真のデジタルデータとクレジットカードを用意する)
質問事項が多いので時間がかかるので注意。
2、アメリカ国務省のホームページの中で書かれている書類を揃えて面接日までに英語の訳をすべてに付ける。
(銀行残高は銀行に手数料を払い英語の残高証明書を発行してもらうので訳はいらない)
3、予約した日に書類を持ってアメリカ大使館に面接に行く。
3月に入ってからアメリカ国務省のページからビザ申請を行った。
アメリカ国務省
http://www.ustraveldocs.com/jp_jp/index.html?firstTime=No
このページの中でも説明があるので読んでから申請を行う。
個人ごとにログインIDを作る必要があるので手順に従う。
尚、申請には160ドル費用がかかる。高い・・・
質問が多くあるので、じっくり読みながら行う。Noと答えるべきところをYesと間違えないように注意した。
デジタル写真のサイズも決められている。自分は写真屋さんから大きなままのサイズで受け取ったので、パソコンでペイントを使いサイズダウンした。
面接日は書類を揃える期間の余裕を持って行う。
自分の場合は3月初めに面接予定を月末に入れてから書類を揃えた。
書類集めは一見簡単そうだが、英語に堪能でないので悪戦苦闘した。
(自分で英訳せずお金を出してお願いするという方法もある)
1か月弱あれば仕事をしながらでもできた。
面接用に揃えた書類は以下の内容。
サポートレターとは自分がなぜB2ビザを必要とするか、日本に住居かあり戻ってくるという内容を書いたもの。②~⑧はそれを証明するために必要なもの。
休暇証明書というのがあれば良かったのだが、会社は遊びの為に長期休暇を与える制度は無かった。
結局、自分は60歳を過ぎていて、定年後の勤務内容で働く身分だし、これ以上老いたら歩けないと悟っているので退職を選んだ。
普通に働いてる人で、家族を支えなくてはならない人にとってロングトレイルに行くのは大変だろう。夢を実現する時には体力は無し・・・というのが現実だ。
3月中は必要書類集めと英訳に集中した。銀行に200万円入れて英語の残高証明書を取ったり、法務局、市役所に行ったり。
この書類の揃え方は全ての人が同じではない。
だから、この内容がベストなのかはわからない。
一例として戸籍謄本はこんな感じで英語に変えた。
尚、見本の中の人物は架空の人物だ。
英訳で助けてもらったのは Aiko Life さんのページ
http://aikopulupulu.com/post-286/
参考にしながらエクセルを使ってフォーマットを作った。
しかし、本人の書類を本人が英訳していいのかは不明だった。
そして書類はできあがった。
●●大使館に向かう●●
この書類を持ってアメリカ大使館へ向かった。
国会議事堂前で下りて歩いたが、警察官たち道路で立っている雰囲気の違う場所だった。
桜の花も七分ほど咲いていて、花道を歩いて大使館へ向かう。
出迎えてくれていた警察官は親切だ。アメリカ大使館の方向を教えてくれた。
しかも、アメリカ大使館近くの警察官は「ビザで来たのならこちらを進んだところだ」と案内してくれた。
だから、地図アプリなど必要はない。国会議事堂前駅で下車して3番出口さえ出れば警察官達が出迎えてくれる。
●●大使館の持ち込み荷物●●
大使館へ持っていく荷物は制限されてるのでホームページで確認した方が良い。携帯電話以外の電子機器は持ち込めない。
バックも25センチ×25センチまでという制限はかなり小さい。もちろんA4サイズの書類は入らない。
25×25だとこんな感じ。書類がはみ出している。
(早めに行ってアメリカ大使館近くのコンビニでコーヒー飲みながら撮影)
しかし、実際に行ってみると25センチよりは大き目のバッグを持ってる人が多かったし、そのまま入れた。
ちゃんと測ったのに・・・
●●大使館に入る●●
大使館内にはセキュリティを通過して行く。
いったん携帯電話や金属類の入ったものを体から離して金属探知機を通過。
敷地に入る時と、ビザ申請の部屋に入る時の2回だ。部屋に入る時に呼び出し番号の書かれた紙を渡される。
そして、私物(携帯など)は戻される。
部屋に入って進むのは1番と書かれた窓口。
ここで書類を提出して番号が呼ばれるのを待つ。
1時間くらい待った。番号の呼び方は英語に続いて日本語で呼ばれるので心配無い。
番号が呼ばれたら窓口に行き(この時は3番窓口から5番に呼ばれてた)書類を戻してもらい。ブルーラインに行くように言われる。ブルーラインとは青いベルトのパーティションで仕切られた列だ、先ほどの窓口の右側に数個ある窓口内に面接官たちが待っている。
ここで列に待つこと20分くらい。
順に面接の窓口に進む。
窓口ごとの時間はビザの許可が難しいほど時間がかかるようだ。
日本語も英語も得意でない人が窓口で10分以上苦戦している風景を見た。自分は3分くらいの簡単な質問だけだった。
どうやら、観光ビザで3ヶ月以上の期間が必要であるときちんと説明されてると取りやすいのかもしれない。
6ヶ月必要か?と質問されたらYesと答える。
書類もパラパラと見るだけ。目的がはっきりしてれば大丈夫そうだ。
こうして許可は下りた。
ここから知ったこと。
1、書類の英訳は自分で良いらしい。
2、6ヶ月必要だというアピールが大切。
3、窓口の人は感じが良いので心配することはない。
もちろんアメリカでは働かず、自分の存在場所は日本だという事をちゃんと証明することは大切だ。
面倒くさいビザ取得が済んでホッとした。
こうした積み重ねが大切だ。
千里の道も一歩から・・・そう、すでにロングトレイルは始まっている。