アリゾナに滞在すること約2カ月。
2017年4月12日。いよいよアリゾナを離れる日が来た。
モーテルを暗いうちに出てPhoenix空港に着いた。
ずっと歩いて来るつもりだったがバスを見かけたので乗ることにした。空港への専用バスなので無料だ。空港は広く、着いてからもモノレールで移動した。
移動しながらアリゾナとは何だったのだろうという思いにふけった。
アリゾナに行く前に行く前にちょっとは勉強したことがある。
- 銅(Copper)
- 家畜(Cattle)
- サボテン(Cacti)
- 気候(Climate)
- 綿(Cotton)
どうやらこの5つのCがアリゾナを表しているようだ。
そして、歩いて感じた。
それぞれのCについて自分なりの感想を書こう。
Copper(銅)
銅そのものについては良くはわからない。
しかし、アリゾナトレイル上にあった元鉱山の場所には人々が暮らした名残りを見つけることができた。川があり、平地がある。しかし電気は無し、道路も通じてない。今は自然を愛する人たちがキャンプする場所になっていた。
鉱山とはそんな自然の中に作られていたということがわかる。
いったん鉱山が無くなると、人が住むことが難しい世界に変わっていた。
Cattle(牛)
トレイルはその多くで牧場の中を歩くことになる。ところが不思議なことに牛を見なかった。
見たのは1度だけだった。
だから自分にとってのCはCow Pieだ。
Cow Pie とはパイのように丸く広がった牛のウンコだ。そんなCow Pieで満たされた平原で何度も寝泊まりした。
Cow Pieは干からびてることが多く、そのまま棒などで動かすことができた。そして、そこにテントを張った。
アリゾナトレイルでのキャンプを思い出すと、頭の中にはCow Pieが浮かぶようになってしまった。
Cacti(サボテン)
歩き始めたSperior付近からいきなり大きなサワロサボテンが現れた。
このサボテンは実に大きい。異国の山の中をハイキングしてるという実感が湧いて嬉しさで感動した。しかし、すぐに慣れてしまった。
どこを見てもサボテンだらけだった。
サボテンの名前がわからなかった自分は後日Phoenix でサボテンが多く展示されている砂漠植物園を訪れた。Phoenix Zooのすぐ近くにある。
ここでは多くのサボテンが温室内ではなく自然に植えられていた。見事である。
そして、写真を撮りまくった。
しかし、今見るとみんな同じに見える。
Climate(気候)
Phoenixでは30度を超える日が続き、歩くとめまいがしそうだった。
ところが砂漠で暑い日差しを歩いたと思うと朝は0度くらいに気温が下がる。
夏と冬が混在するアリゾナだった。
ヒッチハイクでPhoenixまで乗せてくれたビルは自分より若い年で仕事を引退してた。その彼はなんとPhoenix付近に2軒の家を所有していた。
1つの家は暑い夏を避けるため山のほうにある。1つの家は冬に温かい場所で暮らすためのもの。
アリゾナの温暖な気候はリタイヤした人たちに人気があり、引っ越してきて住むようになっているとのことだった。
砂漠ならではの厳しい気候は水の供給(ダムの整備)とエアコン設備によって住みやすい場所に変わりつつある。
Cotton(綿)
綿花についてはわからない。(見てない)
あえて言うならGパンを購入したから、それが綿かもしれない。
かなり飛躍したこじつけだ。
PhoenixでGoodwillという古着屋があった。日本の古着屋より大きい。
そこでGパンとベルトを購入した。
帰る時に着古したハイキングの姿よりいいと思ったからだ。
古着屋で購入したGパンは新品だった。価格はベルトと合わせて11ドル以下。安すぎる。
しかもリーバイスだ。
何かそれには意味があるのだろうかと考えたが、安く買えたので満足した。
ちなみに、黒人たちが多く住む住宅街などを歩いていると、庭でガレージセール風に服などを売っている風景を見かけた。家は小ぎれいとはいいがたいが、その古着と思われる品ぞろえは多かった。家族の古着を売っているとは思えない。何か裏がありそうだ。
Cで現わされるアリゾナはいろんな面を持っていた。
また来たい。
いや、また来るだろう。
美しい朝日に覆われたPhoenix空港を後にした。
アリゾナで楽んだ後、日本に帰って小さくなりながら過ごしている。
しかし、密かに次のアメリカ行きを狙ってる。
再度、ハイキングを楽しみたい。
年齢とともに減退する体力の壁を乗り越えてロングトレイルにチャレンジしたい。