今回はハイキングではなく、観光スポットの話をしたい。
グランドキャニオン、セドナと行ってみたが、アリゾナで一番魅了された観光地を紹介したい。
それはCanyon de Chelly (キャニオンデシェイ)だ。
Jeff の運転で連れてきてもらった。
2017年3月28日Flagstaffを出発して2時間以上かけて着くことができた。
途中、景色が変わらない中を運転したJeffに感謝だ。
Canyon de Chelly
ここが駐車場のあった場所。
旗が3本立ってるのは何故か?
そんな疑問にJeffが答えてくれた。
1本はアメリカ国旗、2本目はアリゾナ州の旗、そして3本目はナバホ族の旗。
そう、ここはナバホ族が住んでる場所でもある。
Navajo Hogan
これはナバホ族の伝統的な家でホーガンと言われる。入口は東側に向いている。
これは観光用に作られたもので、ネイティブのガイドさんもいて中を見せてくれる。
英語の説明を全て聞き取れなかったが、確かこの多角形の住居は女性用だと話してた気がする。
帰る途中、インディアン居留地には似たような家を見ることがあったが、形を模しているだけで、現代的な家となっていた。
この場所は峡谷になる。
グランドキャニオンが大きな川によって侵食されたように、ここも川によって侵食された場所だ。谷は長く続いているので、景色を見るためには車での移動となった。
その一部の場所では階段が設置されていて、下に降りれる場所もある。ここだけしか一般の人が降りる場所はない。
グランドキャニオンが大きすぎて頭の中に入りきらなかったのに対して、この峡谷は全体像をとらえやすい。
下を見ると、かつてナバホ族以前のネイティブアメリカン達が暮らした平地を見ることができる。
なんと川を走る車だ。水陸両用車かな?
どうやら観光のための車のようだ。ナバホ族によって運営されてるので勝手に下へは降りることができない。
侵食によって取り残された岩山も美しい。
こんな岩もあり楽しめる。
別の駐車場ではナバホ族たちのお土産が売られていた。
ご利益がありそうだし値段もリーゾナブルだ。Jeffが買ってくれた。
見えるだろうか?
岩の下の部分にネイティブアメリカンの住居跡の遺跡が残っている。
岩を掘って作った住居だ。
下に家があるのが見える。
分かりづらいだろうが、家の少し上に馬が歩いてるのが見える。
この付近はナバホ族たちの居留地でもある。
国定公園の中でも珍しい。ナバホたちの保有する土地で運営されてる国定公園となっている。
古くはナバホ族の前の先住民たちが住んだ跡として遺跡が残されてる貴重な場所でもある。
ナバホ族自体も後から移り住んできた人たちということになる。
スパイダーロック
この直立した岩の大きさがわかるだろうか?
岩の左側に車が走ったあとが見えるので、どれだけ大きいか理解できるだろう。
244メートルの高さは圧巻だ。
何故ここだけ残ってるのか不思議な感じだ。
調べてみると、スパイダーロックは1956年に登られている。
しかし、今はナバホ族の居留地であり登ることは禁止されてる。
あの上に立つことを考えるだけでも恐ろしい。
実はこの場所はJ.リー.トンプソン監督の「マッケンナの黄金」という映画で使われている。グレゴリー・ペック主演の黄金探しをめぐる西部劇だ。この場所に黄金が隠されてるという設定だ。そう思わせる雰囲気がここにはある。
View Finder と書いてあるが、望遠鏡ではない、ただの筒だ。
しかし、これで見ると遺跡の場所がわかる。
その方向に合わせてある。
グランドキャニオンが大きくて美しさや偉大さを感じさせるのに対して、このキャニオンは生活感や歴史を感じさせてくれる。
比較してみて、自分としてはこちらの峡谷を気に入った。
できることなら少しだけでも住んでみたい。
峡谷の中の畑で日が昇るのを感じたり、岩に囲まれた天井の天体ショーを見て過ごしたいと感じた。
ちなみに自分はネイティブアメリカン=インディアンだと思ってた。しかし、ネイティブアメリカンとはかつて、アメリカに住んでいた人やインディアンのように今も住み続けてる人たちの総称だと知った。
そして、古代の時代から多くの種族などが去っては現れたりしてたようだ。
アメリカ200年というが、この国には本当はもっと長い長い歴史があるのだ。
産業革命や近代化を成し遂げた人たちが地球の土地を埋め尽くした。この土地は本来誰のものなのだろう?