マヨジーが行く

マヨジーが行く

マヨネーズ好きのじいさんが体験したことをあれやこれやと記録します。

CDT 出会いと別れ

こんにちはマヨジーです。

 

Cubaで歩き終えた後、向かったのはアルバカーキだった。正確にはアルバカーキの隣のReo Ranchoだ。

ここに、トレイルの途中で会って気になってた人が住んでいる。

WingoというトレイルネームのCDTハイカーだ。

彼はすでにAT(アパラチアン・トレイル)を歩き、PCT(パシフィック・クレスト・トレイル)を歩いている。

彼とはメールを交換していて、Cubaに着いたら連絡をくれるようにとメールをもらっていた。

 

出会ってのはイエロー・ストーン国立公園に入る直前だ。

 

彼が前を歩いていて、追いついた後、追い越されたりしながら同じテントサイトに泊まった。

 

その時の様子は下のブログになる。

 

www.mayoji.com

 

メールのやり取りで、彼が全て歩きおわり、トリプルクラウンを達成したと知る。

トリプルクラウンとはAT、PCT、CDTの全てを歩き終えた人に与えられる栄冠だ。

全てを歩くと1万マイルを越えるだろう。16000km以上だ。

 

驚くのは彼の年齢だ。

72歳の年齢での達成になる。

1年以内に1つのトレイルを歩き通すのはスルー・ハイカーだが、CDTについては一度に歩き切らずに、数年にわたって歩いた。

ゆっくりだが、確実に・・

 

そんな彼と話をしたくて連絡を取った。

彼は受け入れてくれて、自分はCubaから向かうことになった。

 

向かったのはCubaまでの歩きを終えた翌日の11月1日(金)。

彼が教えてくれたとおり、午後の3時半のCuba発バスに乗った。

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このバスは1ドルだけで乗れる。

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1時間走り、次のバスに乗り換える、そして、さらに40分位走り、スカイレイルという駅で降りると彼は待っててくれた。合計2ドルだけで移動できた。

 

ひさびさの対面に嬉しくなった。

彼の車で彼の家に向かう。

この家には2泊お世話になる。

 

 

彼との話は尽きない。

同じトレイルを歩いた記憶が広がる。

彼の歩きに対する意欲や維持の仕方にも興味があり、2日間の滞在で接することができて聞くことができたのは素晴らしい体験になった。

 

彼は62歳にATを歩くのだが、それまでの彼の人生に欠かすことができないのが彼の母の存在だ。

彼の父は50代で亡くなってるが、彼の母は90歳以上生きることができた。

ただ、亡くなる数年前には車椅子の生活になる。

そんな母を彼は自分の家に受け入れた。

彼は1人で暮らしていたが、その後は母との生活に専念する。

 

なんと、彼は母の車椅子を押してランニングする。

彼の母は車椅子を押す息子をさらに早くと鼓舞する。

 

彼と母の走った距離は数千マイルに達したそうだ。

走っていると彼の母は元気に散歩してる人などに笑顔で挨拶する。そんな幸せな母を押す彼も楽しく走る。

 

彼のフィジカルな強さと精神的な強さは、そんな関係から生まれてのかもしれない。

 

そんな彼の冷蔵庫内を見せてもらった。

中には冷凍の野菜。ブルーベリー、など質素なものだけ。後は穀物や豆の在庫とオートミール、オリーブオイル。

飲んでるのはグリーンティー。

おそらく、普通のアメリカ人の食生活からはかけ離れて健康的だ。

 

ロングトレイルはまず62歳でAT(アパラチアン・トレイル)を歩く。この年齢でロングトレイルの世界に入り、そして挑戦が続いた。

 

実は、彼のチャレンジの様子は本になっている。

彼は本名のJim Hillという名前で本を書いた。

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この本はペーパーパックとしてもあるが、おそらく日本では手に入れられないかもしれない。

しかし、Kindleを持っていれば購入して読むことが可能だ。

だから、日本に帰ったら購入して読もうと思う。

 

彼とは困難だった場所や水場の話など、トレイルの話で盛り上がったが、それ以外にも彼の家族の話やアルバカーキの街についての話など聞くことができた。

 

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短い時間だが、彼と散歩もした。彼の住む場所は高台にあり、近くの公園からは素晴らしい景色を見ることができた。

人と時間を共有するには、大変な事もあるだろうが、彼と共有した時間は、CDTを歩いた後の自分に元気をくれて、幸福そのものだった。

 

そんな彼とアルバカーキのオールドタウン観光をした後、別れる時が来た。

 

彼は翌日からCDTの一部を歩く、納得できない区間の45マイルを歩きに行くという。

車から出て握手をして別れたマヨジーはAmtrakに乗る。

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彼は常に将来に向けて歩く。互いに方向を決めて進む。

出会いと別れは、楽しくて寂しくもあるが人生を豊かにしてくれる。

彼から学んだことは大きい。

 

また、戻って来たい場所が出来た。

 

おわり