マヨジーが行く

マヨジーが行く

マヨネーズ好きのじいさんが体験したことをあれやこれやと記録します。

CDT 79〜81日目 ワイオミングの砂漠(前半)

こんにちはマヨジーです。

 

Wyoming の街Landerからトレイルに戻るマヨジー。

約120マイルの区間を歩きRawlinsへと向かう。

この区間はGreat Divide Basinと呼ばれる内陸部の盆地であり、Red Desertと言われる砂漠地帯だ。ここの水は太平洋にも大西洋にも流れないらしい。

ほとんど雨が降らない為、水場を逃すと大変なことになる。

 

 

8月28日(水)

 

トレイルヘッドに向かうHighway28は車が少なくヒッチハイクは困難と判断して、昨日のうちにモーテルで電話を借りて、タクシーを頼んでおいた。

トレイルヘッドまで42ドルということだ。

35マイルの距離(56km)を考えると安い。

ちなみにアメリカで指定場所までのタクシーを頼むと事前に料金がわかるのがいい。これは、クレジットカードで支払う場合、目的地では無くてスタート地点の街で支払わないと通信ができなくなるということもあるかもしれない。

運転手は若い頃にアフリカ、南米、日本を旅したことがある人だった。とても、聞きやすい英語で話してくれた。

 

 

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夜明け前に歩き出すことができた。

 

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3マイルほど歩くとSouth Pass Cityという街が見えてきた。

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何故こんなところに街があるのだろうと思われる場所。理由は金鉱として栄えたからだ。

今は観光地のようになっている。

 

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金鉱である他にコンティネンタルディバイドの説明もしてある。

 

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当時をしのばせるようにと、昔のメインストリートに建物も作られてる。

実はCDTはこのメインストリートを歩く。

 

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朝早いから誰もいない観光地を通過した。

 

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その後、恒例となったトレイル復帰初日の果物。

 

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その後は坂道の林道など歩く。

 

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次に遠くに見えたAtlantic City

ここは寄らずに前に進む。

 

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この後はひたすら日陰のない林道。

歩いても歩いても同じような景色。

 

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日陰がありそうだと思って近づいたら、牛の糞が多くてあきらめる。

その後も日向歩きは続く。

 

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午後になり見えてきた橋と川。

川に沿ってだけ木が生えている。

 

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先に進んだ川のあたりを歩くと

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木で囲まれた中にコンティネンタルディバイドトレイルの案内板があった。

 

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この付近のCDTの案内がされている。

 

この場所に川があって、テントを張る場所もあったが、時間が早かったので先に進むことにした。

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歩き出すと、未舗装の道が永遠に続くような感じのトレイルだ。

日陰が無いので、休憩しても休憩した気にならない。

決心して、日が弱くなるまで歩くことにした。

 

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途中、珍しく馬の群れを見る。

 

水場が少ないGreat Divide Basin。水場まで歩くようにしたら、1日としては長い距離を歩く羽目になった。しかし、平らな部分が多かったこともあり25マイルを越えた。

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7時前に水場がある場所に着き、岩陰にテントを張る。

周りは牛のウンコだらけ、なんとか避けた。

8時に日が沈みやっと涼しくなり出す。

日が沈みさえすれば気温は低下する。夜の8時以降だが・・

夜は前回のセクションより寒くは無い。

夜中に目覚めると満天の星が美しかった。

 

今日の距離:26.1マイル(41.8km)

 

8月29日(木)

 

昨夜はコヨーテのような鳴き声が聞こえた。

日陰を作る木の無い荒野で生きる動物たちも多い。

 

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まだ日が当たらない荒野を歩き出した。

 

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この未舗装の道路沿いにはCDTのマーク以外に2つのトレイル表示があった。

California Trail と Oregon Trail 。

アメリカにはいろんなトレイルがあるが、これは西部開拓時代に移民達が歩いたトレイルのようだ。

 

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今日の信頼できる水場に着いた。

この先の水場は乾ききってる可能性も高いので、ここで2リットル余分に持つことにした。

 

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この缶の中に溜まってる水を取る。

表面には虫が浮いてるので、すくって出来るだけ取った。

缶の中以外は透明感が無いような水の場所。とても有り難い。湧き水が直接缶に流れこんでるのだろう。

 

ここで少し休憩してから前に進んだ。

 

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トカゲ発見。水もない場所で何を食べて生きてるのだろう。

(Short Horned Lizard)

 

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さらに、子供のトカゲ。可愛いい!思わず手に取ってしまった。

 

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その後、日差しが強いので秘密兵器登場。

風が強いと使えないが、今日は出番が来た。

 

ところが、ストック使わずに歩いてると足首の痛さが増してくることがわかった。

秘密兵器はしまって、ストック再登場。

ストックの役割って意外と大切だと感じる。

 

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黒い牛の群れかとよく見ると、一頭だけ馬がいた。

彼は(あるいは彼女は)自分が牛だと思ってるのだろうか?

 

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それにしても、暑くなってきて日差しを避けられない。しかも、こんなに真っ直ぐ伸びる炎天下の道。

 

やがて、囲われた場所が現れる。

午後の最も暑い頃だ。

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ここにあったのは黒いボックス。

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CDTの案内板の前に置かれてる。

 

なんと!中には

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水がたっぷりと置かれてる。

そして、お菓子が少し。

置いてくれた人に感謝していただく。

 

ここの情報はGuthookのコメントで知ってたが、もしもの事もあるので、午前中に2リット補給した。

でも、当面飲む分だけいただいた。

そして、この案内板の日影で休んだ。

今日の唯一の日影だ。

 

しばらく休んで、体の暑さが下がるのを待った。

 

そして、前に進む。

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顔の面白かった牛。

 

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少し歩くと遠くの景色が変わってきた。

 

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雲が多くなってきたので、テントを張ろうと決意。

(雲が無いと、テントを張っても暑すぎるため。)

 

 

今日の距離:21マイル(33.6km)

 

8月30日(金)

 

夕方誰かが通った。

そして、その後違うハイカーの声。

誰か近くで寝たようだ。

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荷物を準備して6時20分くらいに歩き出す。
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朝日に向かっていくトレイルだ。

途中、Whizzに追い越された。彼女はどんどん離れていった。

 

9時くらいに休んでると、昨日通り過ぎたハイカーと挨拶。

彼はカリフォルニアからのScott

恐らく40代後半くらい。

彼の今回の旅は愛犬の喪失によるものらしい。

20年間共に過ごした犬はKYARRA(キアラ)という名前だ。

きっと、彼と一緒に今も歩いてるのでは無いかと思った。

 

彼はこの旅で精神的なものを感じながら歩いてると言う。

神を信じない彼は、この歩きから我慢など学んでるとも言う。悲しみから立ち上がるために行動してる人だ。

 

彼のスタイルが面白い。

手にはスーパーの袋を下げて歩いてる。

その中には野菜が多く入っていた。この暑さだと3日はもたないで腐るという。チーズも3日以内で腐るらしい。このGreat Divide Basin以外の砂漠では無いトレイルだと1週間は大丈夫との事だ。

モヤシのようなものを食べた後、彼は先に進んだ。

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その後、彼が木陰で休んでたので一緒に休む。

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久しぶりの木だ!

彼は1日に25マイルのペースで進んでるが、昨日から雲が多くなってるので雷を心配していた。

だから、25マイル以上歩きたいという。

 

自分が先に歩き出したが、河原で休憩した時に追い越された。

 

休憩中食べたチョコ。

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ザックの中の方に入れたが、温度が高くなってとけ気味。

 

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Scottの言う通り、雲がどんどん怪しくなってきた。

休憩してると前を歩いてるはずのWhizzが通り過ぎる。追い越した記憶は無いのだけど。

 

休憩を終えて前に進む。

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先の方に見える雲の形が面白い。

黒い雲が下に伸びてる。

 

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雲だけ見てても、いろんな形に見えて面白い。

 

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下に広がる平らな場所。

きっと、まだ砂漠だろう。

 

途中でScottの荷物があった。水場に水を補給にいってるようだったので、先に進んだ。

 

先の木陰で休み歩き出した時にScottが現れたので2人で話しながら歩いた。

彼の英語は聞き取りやすい。

移民問題について話した。

カリフォルニアに住む彼はリベラルな州に不満があり、そのうちコンサーバティブな州に移りたいと言う。カリフォルニアには多くの不法移民が多いと話していた。

 

移民問題に関しては日本を良いと評価していた。

確かに日本は移民を受け入れようとしない国だ。

 

そのうち京都に行きたいとも話す。

 

やがて、分岐に着き。

自分は水場のある左へ。彼は正規のルートの右へと別れた。この後Scottとは会わなかった。

 

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たどり着いた水場の流れは良かった。

冷たくてクリア。牛のウンコが周りに散乱していたが・・この辺りではベストな水だ。

 

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水場からルートに戻る途中は広い道路。日差しがきつい。

 

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しかも、雲が張り出してきた。

 

正規のルートに戻った時に雨が降り出し、慌ててテントを張る。

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しばらく降った雨は、テントを張り終えたら止んだ。考えてみたら、雨が少ない地域だから、慌てる必要は無かった気がする。

 

今夜はこのままここに泊まろう。

 

今日の距離:21.6マイル(34.6km)

        今日までの距離:1008.9マイル

 

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この日の歩きで1000マイル(1600km)を歩いたことになる。まだまだ先は長いが、1つの区切りとしてはよく歩いたと思う。

捻挫となった時は歩けない事で辛かったが、その後歩き続けて何度も思うことだが、痛くても歩けることは幸せだと思う。

むしろ、捻挫した事で慎重になり、1000マイル歩けたのかもしれない。

CDTハイカーの中ではカメのように遅いが、まだまだ南下する。

 

 

 

おわり