マヨジーが行く

マヨジーが行く

マヨネーズ好きのじいさんが体験したことをあれやこれやと記録します。

白馬散々(雪渓に挟まる)

こんにちはマヨジーです。

 

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登山に行くと写真を撮って来るが、今回は写真は無い。

なぜなら登山でスマホを壊してしまったからだ。

でも、壊れたのがスマホだけで良かった。

マヨジーは壊れてない。

 

7月12日(木)

夜通し運転して白馬岳の登山口猿倉荘の駐車場に着いたのが4時、1時間の仮眠だけで歩き出した。

白馬岳に行くには普通は白馬尻を経て大雪渓を通って進み直接白馬岳へと目指すコースが人気だ。大雪渓は軽アイゼンで登れる。

しかし、マヨジーは白馬鑓温泉小屋を通り、鑓ガ岳と杓子岳の二山を歩いて行き、白馬岳まで30分くらいの白馬岳頂上宿舎のテント場を目指した。累積標高差2000メートル以上を登るタフなコースだ。

白馬岳は登ったことがある山だから、日の出が見れそうなら行くことにしよう。

 

 

猿倉荘を6時にスタートした後、高山の花に感動してスマホで写真を撮って楽しむマヨジーがいた。

しかし白馬鑓温泉小屋手前の雪渓を渡り道を間違えた、でも方向はわかるので薮を進んだ。

その時だ。右の腕を黒っぽい蜂にさされた!

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ブヨでは無いとすぐにわかる。あっという間に刺された部分が針の跡中心に赤くなる。

そこで、一昨年キイロスズメバチに刺された時のことを思い出した。アナフィラキシーショックが出るのが心配で病院に行ったのだが、ずっと氷で冷やしてたら痛みも腫れも無くなり、着いた頃にはどこを刺されたのかわからないくらいだった。

「そうだ!冷やそう!」

早速、雪渓の雪を刺された部分に当て、そして前に進む。

白馬鑓温泉小屋に着く頃には痛みも腫れも何も無かった。

 

白馬鑓温泉を超えて間も無く雪渓の下に道が消えた。

なので雪渓の下を這いつくばって通り反対に抜けた。しかし登山道らしき道が無い。

上の方に道があるはずだと考え、日頃の癖で斜面を上がろうとした。草付きの急斜面だ。

すると事故が起きた。

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斜面から滑り落ちた。

斜面は濡れていて泥だらけだ。

途中で止まると思ってたが、止まらない。

やけに滑る時間が長く感じた。

 

 

気がつくとマヨジーは挟まれていた。

腕は何かに引っかかって出来た傷があり痛い。

髪の毛まで泥まみれだ。

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挟まれていた場所は雪渓と山の斜面の間だとわかった。

上に這い出ようとするとザックがぶつかり前に進めない。

「出られないかも」という気持ちが襲う。

しかし、冷静になって考えると、ザックさえ背中から外せれば這い出れそうだ。

気持ちを落ち着かせ、態勢をずらしながらザックをなんとか外した。

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雪渓の上に手が届き、なんとか這い出ることもできた。

 

トレッキングパンツもTシャツも泥まみれで濡れている。幸いに近くに小川がある。

血の流れてる手を洗い、顔の泥を洗い、Tシャツは脱いで洗って再び着た。興奮してるせいか意外と寒く無い。

  

ザックの外側も洗い、冷静に、冷静にと言い聞かせて態勢を整える。

そして、道を探すと見つかる。

「な〜んだ、簡単にわかるじゃないか」

 

 

事故後は少し登ると暖かい場所があったので昼食のパスタを作り食べた。

食べれば元気百倍だ!・・・と思った。

この時点でスマホアイフォーンの状態が悪かったが、その後立ちあがらなくなる。

 

稜線に出る頃には雨が降り出す。

濡れたトレッキングパンツは脱いで、雨具の上下を着て歩く。濡れたTシャツはそのままだ。

動いてれば寒くはないはずだったが稜線に出ると風が襲ってきた。寒い!

岩の陰でTシャツの上に化繊の防寒着を着て、その上に雨具を着た。

考えてみれば稜線までは登山口から6時間以上歩いてきて、しかも睡眠1時間でバテないわけがない。

この先、稜線は白馬岳頂上宿舎まで約3時間のコースだがアップダウンがある。

しかもテント泊装備だ。

重さと眠さと傷を負ったマヨジーは気持ちを奮い立たせて歩き通した。

 

 

そして、16時頃にテント場に着いた。受付で1000円払ってテント場へ向かう。

このテント場は強風が吹くことで有名なのは事前に調べてある。

マヨジーはこの時ツェルトとその上にタープのみ。

 

疲れた体でツェルトを張るのも一苦労だった。

とにかく横になりたいという一心でツェルトを立てる。

なんだか風のせいと張り方が甘いのからか、ヨレヨレのツェルトの中に入ることができた。

風にバタバタとあおられて心もとない雰囲気の中、早めの夕食を食べてから、再度ツェルトを張り直しすぐに寝た。たぶん夕方の6時前だ。雨と風は依然続く。

 

風と雨の音で何回も起こされる。

トイレに行きたいと思ったが、雨にさらされるのが嫌で我慢した。

 

7月13日(金)

朝3時頃、ツェルトの天井が顔くらいまで下がっていた。ツェルトは風に負け形を変えていた。

しかし、考えてみれば、夜通し続いた強風の中で、マヨジーのツェルトはよく持ちこたえたもんだ!褒めてあげよう!

 

起きてそのまま、簡単にスナック類を食べて荷物をザックにまとめて外に出ると、ツェルトはただの風にはためくナイロンだった。張った時の形状ではなかった。

トイレに荷物を置き、ツェルト撤収。

 

ほんとは日の出を拝みに白馬岳に登るつもりだったが、風と雲のため断念して下山した。

この時雨は止んでいた。

 

下山は大雪渓を通るコース。

途中から見た雲海は素晴らしかった。

この日の白馬岳は晴れそうだ。下から続々と登山者が上がって来た。

結局、白馬三山は達成できなかったが、思い出に残る白馬二山(鑓ケ岳と杓子岳)となった。

だから白馬三山でなくて白馬散々という題名となった。

 

 

帰ってから肩の筋肉が痛い。どうやら斜面を落ちるときにかなり力を使ったようだ。

落ちてく時の止まらなかった記憶はずっと残るだろう。

 

 

 

 おわり