マヨジーが行く

マヨジーが行く

マヨネーズ好きのじいさんが体験したことをあれやこれやと記録します。

日本縦断その後(雌阿寒岳の隠れた秘話)

こんにちはマヨジーです。

 

近くの桜の名所の公園に行くとサクランボかついていた。

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甘い・・しかし苦い

一粒でやめた

 

さて、またマヨ坊の時代に戻ろう。

 

 

雌阿寒岳に登ったマヨ坊は雌阿寒岳が好きになった。

深い森の中にある活火山。

山頂近くから火口の方を見ると吸い込まれそうだった。

 

その雌阿寒岳で起きた物語を数日後に知ることになった。

 

9月11日(木)

 

層雲峡のあたりからヒッチハイクで移動を試みた。

すると、芝を満載したトラックが止る。

田舎のおっさんといった風情でおばさんを助手席に乗せていた。

上川へ向かうというので、とにかく進めればいいということでお願いした。

 

そのおっさんに乗せてもらってから、彼のユニークさにひかれた。

ドライブインに寄り、食事をごちそうになりながら彼の話に引き込まれた。

 

彼は5年で仕事を変えるそうだ。

以前の仕事の一つにタクシーの運転手があった。

そのタクシー時代の話を始めた。

 

タクシー運転手だった彼は女満別空港で一人の女性を乗せた。

東京から来た女性は死ぬ場所を求めて網走に来たそうだ。

札幌で自殺を失敗して、次に来たのが女満別空港。

そして、偶然彼のタクシーに乗る。

 

自殺をしたい・・死ねる場所が欲しい。

そんな女性の言葉を聞いて、当然のように思いとどまらせることを考えた。

観光地を回ればきっと気が変わるに違いない。

彼はその女性を連れて景勝地を回ったものの、女性の気持ちは変わらなかった。

 

そして、彼は決める。

雌阿寒岳なら噴火口に飛び込めば跡形もなく死ねる。

そして、女性に雌阿寒岳に行くことを勧めた。

 

女性を連れて彼は雌阿寒岳に登る。

もちろん簡単に登れるわけではない。一歩一歩・・

やっと噴火口に着いて、彼は女性に「さあ、ここで死になさい」と言い放った。

 

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マヨ坊が雌阿寒岳で撮った写真

 

 

しかし・・・女性は思いとどまる。

それが美しい景色のせいか、苦労して登ったことが良かったのかはわからない。

心をかよわせた彼のせいかもしれない。

 

彼女は下山して東京に帰っていった。

そして、元の生活に戻る。

彼女は女優だったらしい。

 

その後、その話が新田次郎という作家の耳に入り。

「天国案内人」という短編の小説の話となったそうだ。

 

彼の名前は大江省二さん。

 

ドライブインでご馳走してもらった。

彼は自分の女満別でのくらしを本にしていた。

その本をマヨ坊に送ってくれるという。

 

後日、送られてきた本

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そして、この本の最後の方の一文

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この本が出版された正にその夏にマヨ坊は大江さんと会ったのだ。

 

 

そして。雌阿寒岳は忘れることができない山の一つになった。

 

おわり