マヨジーが行く

マヨジーが行く

マヨネーズ好きのじいさんが体験したことをあれやこれやと記録します。

下仁田の根無し山 四ツ又山

こんにちはマヨジーです。

 

前回出かけた小沢岳はマッターホルンに似ていたが、今回は4つのピークを持つ山だ。

ピークが四つあるそのギザギザから四ツ又山という名前になったらしい。

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四ツ又山

この山の近辺は下仁田ジオパークの中心となる場所だ。

下仁田には中央構造線が走ってる。

そのためにおかしな事が起きている。実は四ツ又山は遠く海から移動して来たそうだ。

それが中央構造線のイタズラのようだ。

「動かざること山の如し」と言った人がいたが、どうやら根無し山は違うらしい。

中央構造線とは九州から伸びる日本最大の断層だ。

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下仁田付近

四ツ又山をはじめとする付近の山は跡倉クリッペという層になるらしい。

そのクリッペとは根無し山の事だ。

太平洋の島々が1億年かけて移動して下仁田に来た。だから元々あった山からすればお客さんが来たようなものだ。

 

1月15日、そんな四ツ又山にいつものように登山道が無い場所を登って来た。無理に登山道が無い場所を歩かなくても、ちゃんと登山道はある。でも薮岩大好き人間になってしまった今はどこから登ろうかと考えるのも楽しい。

登ったのは四ツ又山の北側の尾根だ。中央構造線が走っている付近から登り始めた。

 

車を止めたのは宮室の逆転層という地形がある奥の林道脇だ。

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すぐに川を渡り尾根に向かった。

薮岩お決まりの地盤の緩い急斜面を登り振り向くとしれいた山(白板山)が見えた。

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山頂付近に見える白っぽい壁が名前の由来だ。

 

そして杉の植林地を通る頃には急斜面は収まっていた。

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これは動物の寝床だろうか?

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ここだけ掘られて整地されている。

 

しかし杉の植林地を抜けると薮の痩せ尾根だ。

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さらに急な斜面は木を掴み、四つ足をフル活用して歩く。

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こうなると進むスピードが大きく落ちる。

いつもの事だが、薮の多い場所を歩いて帰り、家で風呂に入るといたるところがヒリヒリする。

今夜もヒリヒリになりそうだ。

 

頑張って進みやっと着いたのがここだ。

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彼は何を思い立ってるのだろう?

 

ここからは一般の登山道だ。

それぞれのピークには違う像が立ってる。

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進む方向には鹿岳(かなだけ)が見える。
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ラクダのコブのようだ。

 

四ツ又山の最後のピークの枯れ木でふさがれている場所に進み北稜へと向かう。一般道との付き合いは短かったが薮岩に進もう!
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この先にあると思われる岩が心配だが、もし乗り越えられなかったら右のルンゼへ下りようと思い進む。

 

おっと誰かの大きなゲンコツか?

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尾根上に大きな石が転がっていた。

たまに、尾根にある取り残されたような岩の塊があるが、会いたかった岩に出会ったような気持ちになる。

 

この付近からは妙義山方向が見えた。

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あいにくの曇天だが、シルエットも美しい妙義山だ。

 

心配していた岩山部分は登ることが出来た、しかし進んだ先には切れ落ちた崖があった。

これは懸垂下降しか方法が無い。

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役20メートルの垂直壁の懸垂下降だった。

薮の中の懸垂でないからロープがまっすぐ伸びて気持ち良い。

 

その後は急な下りが続いた。

木を頼りに進む。

しかし、木の半数は信用できない。枯れているのだ。体重を預けた途端木とともに倒れる。

というより落ちる。

だから、木に「お前は大丈夫か?」と問いかけながら慎重に歩く。

 

木に頼ってるのは自分だけではなかった。

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二本の木を使う匠の技だ。

 

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こちらは締めすぎてる。

ベルトを締めた時の自分のたるんだ腹を想像してしまった。

 

しばらく行くと下から沢の音が聞こえてきた。

そして、沢へと下りて車の場所へと戻った。

 

下りで使った尾根は急な下りもあり危険だが、途中で景色を見れる場所が用意されている。

マヨジーの好きなタイプの尾根だ。

 

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おわり

西上州のマッターホルン小沢岳

こんにちはマヨジーです。

 

すっかり藪岩に夢中なマヨジーだ。

藪岩シーズンは雪が降る前までが勝負だ。

でも今年は今でも行ける状態なのは嬉しい。

その後は雪がとけてから花が咲き始めるまでも藪岩シーズンだ。

それ以外の季節は木々が茂りすぎて藪が濃くなってしまう。

そして、西上州で恐るべしは夏場のヒルだ。ヒルの恐怖は9月くらいまで続く。

 

ヒルの恐怖については下記参照

 

www.mayoji.com

 実はこの時の吸われた跡はまだ消えない。

それは年齢も関係してるのかもしれない。

しかし、気持ちだけは若いマヨジーはそれを認めたくはない。

 

 

さて、今回も藪岩に行ってきた。

それは小沢岳だ。西上州のマッターホルンと呼ばれる。

 

西上州にはマッターホルンに似た山が多い。似ているといっても見た感じだけで全く異なる。

昨年行った大ナゲシも似ているが、他にも碧岩などある。

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小沢岳

 

小沢岳は1088メートルの標高の山で、今年はまだ雪は無い。

その小沢岳の西稜からの登りにMさんと出かけた。

 

1月8日の朝、駐車したのは南牧(なんもく)の活性化センター。

桧沢岳北西稜の時に利用した場所だ。

ここからすぐに小沢岳の西の尾根に向かう。

当然登山道では無いルートを今回も歩く。

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活性化センターから林道を歩き始めた。

 

しばらくして、林道をそのまま歩いても尾根に上がらないと判断して、急登の斜面を登った。

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するとアンテナの残骸を見つけた、ここからが小沢岳に向かう尾根だ。

尾根は比較的わかりやすく、この後は高い場所目指してまっしぐらだ。

 

途中、岩場っぽい場所が数カ所。

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直登ですすんだが、巻道で進むことが可能だ。

 

おっと、ツル科の植物同士の争いの場面に出くわした。

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太いツルに細いツルが食い込んでる!

ツル科の植物たちも生き残りをかけて頑張っている。

 

さらに

ツルが木を飲み込んでる場面だ。

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しがみつかれた木は死んでしまってる。

その死んだ枝が少し見えている。

ツルは隣の大きな木にぶら下がり生きている。

ゆっくりな時間の中に壮絶な生が営まれてる。

 

ゆっくりでも良いから自分もそんな風にたくましく生きたいと思った。

でも、ゆっくりしてる時間は無い、先に急ごう。

 

やがて岩壁に突き当たる。

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赤いリボンのついた巻道を指差すが、そんな甘い考えをMさんは許してはくれない・・と悟ったマヨジーは岩壁の左側の弱点を登る。

岩場の脇にできた弱点を直登だ。

 

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そして、薮の付いた急な斜面を薮岩っぽいと喜びながら登った。

 

その後、小沢岳が近くに見えてから、急な斜面をよじ登る。ここからは感だけで登った。

 

すると、偶然にも山頂に出た。

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登った先には木でバツマークを作ってあった。

どうやら危険な場所から上がって来たらしい。

 

この山頂から浅間山が見える。

冬枯れしてる枝のため、枝越しにおおよそ360度見ることが出来る。

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浅間山

 

山頂で景色を楽しみカップラーメンを食べた後は下山だ。

下山も一般コースはつまらないだろうと別の尾根を下った。

 

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その時に見た杉植林地の切り株。

同じように年輪の色が途中でくっきりと分かれてるものが何個もあった。

年輪の色の変化は、この年に何かあったことを示すのだろうか?

 

尾根は杉の植林地の為か整備はされてるが、枝がたくさん落ちていて転びそうになる。

 

しばらく進んでから、尾根通しに下らずに左の椚沢(くぬぎさわ)方向へと方向転換した。

それには理由があった。

 

Mさんが見つけた情報だと、椚(くぬぎ)沢沿いに雷で焼けた木があるらしい。それを見るためだ。

 

そして、たどり着く

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二本の幹が伸びてるが中は炭化して空洞だ。


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人が中に入れるくらいの木の中心は雷のためか焦げてしまぅてる。

それでも、この木は生きている。

生きる力を見せつけられた。

不思議に元気をもらえる木だった。

 

この後は道路を駐車位置まで歩いた。

 

 

今回の小沢岳は薮岩では初級から中級クラス。

ロープを使うシーンも無い。

ルートも尾根なので迷いにくいし、巻道を使えば比較的楽に歩ける。

だが、行く場合は薮岩歩きに慣れてる人と同行が必要だ。

 

□おまけ□

早く下山したので落沢という場所へと車で移動した。地図上で等高線が入り乱れてる地域に興味を持ったので見たかった。

すると、そこは柱状節理の場所だった。

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この低い山は柱状節理の岩でできてるのがわかる。左上から右下方向へと岩の柱が伸びてることを確認できる斜面だ。

 

下仁田付近は中央構造線が九州から伸びてくる先にある町なので、地形の面白さも楽しめる。

 

 

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小沢岳MAP

 

おわり

新春初薮岩登りは落沢岳としれいた山

こんにちはマヨジーです。

 

 

前回背負ったザックに思いを込めて字を入れた。

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藪岩を大好きだという思いだ。

 

 

藪岩を歩いていて思うのは出会う人の少なさだ。

だから、思いを込めて書いても見てくれる人は誰もいないかもしれない。

 

2019年1月3日

このザックを背負って出かけたのは下仁田の町から近い山であり、

「藪岩魂」に載っているコース

しれいた山と落沢岳だ。

しれいたというのは白い板が訛ってしれいたになったらしい。

遠くから白く見える岸壁が特徴だ。

 

一緒に行ったのは妖怪Mさんと酒豪Kさん。

藪岩歩きの魅力にはまってしまった変わり者3人だ。

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登山口と言っても登山道が無いので登山口と言って良いのかはわからないが、大北野という場所から歩き出した。ここへは下仁田駅から車で20分くらい。下仁田駅の西方向に位置する。

 

 

車を止めたのは一般道。そこから林道のような道を歩き始めた。

するとすぐにお墓がある分岐にさしかかる。

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ここを直進して沢に入り進む。

 

顔にケガ

沢沿いを歩いてすぐの事だ。マヨジーは顔に笹の枝の折れた先に顔から突っ込みケガをしてしまった。痛かったが血が出ていることに気が付かず、飛んでしまったサングラスを心配した。

サングラスを拾ってホッとして歩き始めたら顔から滴る血。すぐにアルコールで消毒して絆創膏を貼って歩き出した。

 

藪岩歩きは何が起こるかわからない。この傷はしばらく消えそうもない。

今、このブログを書きながらしばらくはマスクをして歩こうかと考えている。

 

さて、傷はともかく

沢沿いは倒木が多く、高巻きしたりと障害物を避けて歩く必要があった。

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沢の水で濡れている場所は滑る危険性もある。

でも沢の延長線には落沢岳があるのでまっしぐらに進んだ。

 

しかし、勾配がきつくなってきた。そこで右に見えた杉の樹林帯にのってジグザクに歩く方法を選んだ。

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樹林帯の土には植物が生えているおかげで沢を歩くよりは足元が不安定ではない。

この方法が功を奏して思ったより苦労せずに最短距離で落沢岳の近くまで行くことができた。

でも、急斜面はそれからだった。

 

立ち木をつかんだり、四つ足歩きのような形で歩く。それこそ藪岩歩きだ。

藪岩の面白さをうまくは表現できないが。

藪に直面したり、ザレた急斜面を登ったり下ったりすると藪岩を登っている感が増す。

たぶん、藪岩好きは登山のジャンルの中では希少生物になるのだと思う。

だから、登っていて出会う人がほぼいない。

もし、希少生物同士が偶然藪岩で出会ったら共感度は半端ないかもしれない。

 

落沢岳に着いたのは想定より早かったが、あまりに妙義山の景色が良く見えるので昼食とした。この落沢岳は四ツ又山や鹿岳(かなだけ)も良く見える。

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四ツ又山


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鹿岳(かなだけ)

 

遠くには浅間山の姿も見ることができる。

これだけの景色を見ることができながら一般登山道が無いのは惜しい気もするが、急登のザレ場があるので仕方がないのかもしれない。

そんな景色を3人で独占した。

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妙義山

 

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恒例となった妖怪Mさんのタイタニックポーズだ(バンザイポーズ?)

 

昼食後、来た道をもどってから分岐をしれいた山方向に延びる尾根に歩き出す。

この分岐近くからは下仁田の町が見えた。

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しれいた山へ向かう尾根は痩せた尾根だ。しばらく歩くと急な下り斜面が現れた。

ここは安全第一で懸垂下降を行う。50メートルロープを使っていっぱいまでの懸垂。

藪があるので最初に降りる人は懸垂しながらロープを蹴ったり、空いている片手でロープをつかみ投げたりして下に繰り出す。

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写真は斜めに撮ってしまったのでこんなに急ではない。

 

懸垂が終わりさらに下ると看板の鉄枠だけが残っている場所があった。

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かつては一般登山道だったのだろうか?

西上州には廃道となった登山道も多い。もしかするとここもそうかもしれない。

 

この細い尾根は明確なので迷うことなくしれいた山まで進むことができた。

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このしれいた山は古い「山と高原地図」だとしれいた山(落沢岳)となっている。その後改定されて今はしれいた山と表記。しれいた山の北西方向の790mピークが落沢岳と直された。

それだけ歩く人も無い場所だったということだろう。西上州にはそんな場所が多い。

しれいた山は痩せた尾根であり、南側は断崖になる。

ここからの景色も素晴らしい。

 

しかし、崖が見える小さなキレットのような場所に古くて頼りない補助用のロープがぶら下がっていたり、細い尾根上では大風が吹いてヨロっとなってしまったら断崖の下に落ちそうだったり。細い山頂は休む場所も少ない。

そんな危険な感じのする山がしれいた山だった。

 

 

下山はしれいた山を過ぎてすぐに北に進路を取る。

北方向の緩斜面を歩くと、落ち葉で埋め尽くされていた。

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落ち葉尻セードや立ち滑りしながら進む。意外とおもしろい。

しかし、落ち葉が靴の中やザックや服の中に入り込む。

実は藪岩を歩いて家に帰った後が大変になる。家の中は落ち葉カスや砂がちらばる。

・・・ということを忘れてはしゃいでしまった。おとなげ無い。

 

そんな落ち葉の多い斜面を下ったら運よく駐車位置の近くに出てしまった。

新春を藪岩で楽しめたことに満足しながら帰路についた。

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おわり

 

烏帽子岳北西稜から北稜

こんにちはマヨジーです。

 

またもや藪岩歩きに行ってきた。

 

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今回、ザックが新しい。

何故新しいのかというと、10年以上前に買ったオスプレイのBARIANT 37の赤いザックがリコール対象になっていたのを山友である酒豪Kさんから教えてもらった。

試しに送ったら2日後に最新のBARIANT37が送られてきた。この早い対応にオスプレイの企業姿勢を感じた。

 

戻ったザックを薮岩仕様に変えるために無駄な部分の約90gを切り取った。薮の枝に引っかかりやすい部分は必要無かった。

 

そして出かけたのが西上州にある烏帽子岳だ。

その北西稜はどうやら岩がある細い稜線で景色がよさそうだ。

 

天気に恵まれた12月25日。

今回の仲間は妖怪Mさんと前回の大ナゲシですっかり藪岩ルートにハマったノッポのCさんだ。Mさんは本「薮岩魂」に載ってる多くのルートを登ってる。Cさんは昔バリエーション中心の山岳会に入ってた人だ。

そんな2人を連れて行くリーダーのマヨジーは懸垂下降を今年の11月に習得したばかりで道具も新品だ。

 

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この稜線に行きたいと思ったのは烏帽子岳に登ったことがなかったこと、そしてヤマレコで見た北西稜上での景色に魅力を感じたからだ。稜線上に岩が飛び出していて、その上を登る姿がカッコよかった。

決して楽なルートではなさそうだ。危険な箇所もあるらしい。

 

▲烏帽子岳北西稜の登り▲

 

烏帽子岳登山口となる南牧村の大仁田ダム近くの駐車場を朝の7時過ぎに歩き出した。

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途中までは一般登山道を進むが、烏帽子岳と書かれた標識がある場所から北西稜の尾根に向かう。

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そして、すぐに急登になる。

寒さに震えてた体が一挙に温まった。夏は嬉しくない急登だが、冬にはありがたい。

 

登って行くとモミの木の大木だ。

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大きな木を見ると、自然の神様に守られてるような気持ちになる。

「今日も安全に登れますように~☆」

 

どんどん進んでいくと、この山の岩と急斜面が迎えてくれた。

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先にはもっと危ない場所があるらしい。

 

さらに進むと岩と岩の間隔が開いてる場所があった。

やっと足が届く。

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実はここは下部を通れるのでこんな必要は無い。期待に応えてまたいでくれたMさんの写真を没にせずに使った。

 

さらに急な斜面を登る。木々も朽ちているものがあるので信頼性に欠ける。

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そして、先にあったのは岩と岩の間に2mのギャップがある場所だった。

岩につかまりながら慎重に渡る。

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後ろ向きになって岩につかまりながらギャップに下りる。乗っている岩の向こうのギャップは下方向に2メートル下部が空いている。

さらに右側は切れ落ちている。

落ちたらタダではすまない。

奥に見えるのが烏帽子岳。

 

そして烏帽子岳手前に最後に現れた危険箇所。

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ここは矢印のように岩場を歩いたが、先に行くとつかみどころが少ない。

 

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不安定な斜面だ。細い枝を頼りに登り上げる。

緊張を強いられた場所だ。

 

すると山頂はすぐだった。

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気温は低めなのかもしれないが、晴れた空と、ほぼ無風のために暖かさえ感じた山頂だ。この山からは付近の西上州の山々はもちろん、赤城山、浅間山など大くの山を眺めることができる。

今日のような晴れた日は遠くまで景色を楽しむのに最適だ。

 

(とりあえず先にあるシラケ山へと岩場のコースを進んでから戻ってきてここで昼食とした。シラケ山までの記録は一般コースなので省略するが、岩の上に出たり巻いたりするコースは山と高原地図だと破線コースだが景色も良くておススメ。シラケ山からは両神山の方が見える。)

 

 

▼ 烏帽子岳北稜の下り▼

 

昼食後、下山の開始だ。

北西稜と同じく登山道では無い。

懸垂下降を必要とする劇下りのルートが自分たちを迎えてくれる。

 

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写真奥の踏み跡へと進む。

 

少し行くが、懸垂下降部分がよくわからない。

とりあえず行けそうな部分にお助けロープを下ろして前に進む。

 

さらに危ない場所は懸垂下降。

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薮に悩まされながらの懸垂下降は大変だ。

こんな懸垂下降を繰り返した。すると、北陵より西側に下ってしまい涸れ沢に降りてしまった。

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涸れ沢だ。先に進むと絶壁だった。

 

ここを懸垂下降したら

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綺麗につららが下がる場所だった。

薮も無い、美しいつららを見ながら懸垂できたことに満足した。

道無き道を進む場合、同じコースを歩いた人がいても少しルートを逸れるだけで、違う景色を見ることができるのも薮岩歩きの魅力かも知れない。

 

もう、ロープを使う場所は無くなった。

北稜の歩きやすい尾根を下る。

 

この尾根はクマさんもシカさんも遠足に来るらしい。

尾根にはクマさんの糞やシカさんの糞があった。

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クマさんが蜂の蜜を盗んだ跡。

 

ここはモミの木の大木が多い。ところどころ広くなっているため遠足気分で歩ける。

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タコの足のように張り出したモミの木の根があった。生き生きと頑張ってるモミの木の生命力を感じさせる。

 

北稜の末端の先は大きな崖だ、

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下に大仁田ダムと道路が見えた。

ここまでで北稜の歩きは終わった。ここからは車を置いてある場所に戻るだけだ。

戻りつつ西側の斜面に下れるポイントを探す。

車を駐車した場所近くにうまく下山できるだろうか?

 

なんとなく導かれるかのようにトラバースしつつ歩きやすい場所を探した。

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赤っぽく見えたブロックを積み重ねたように見える岩の脇を下る。

すると、下に林道が見える。

なんと、林道に面した岩場のスキマに下ることができた。運のいいヤツだ。

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車に戻ったのは4時前。

烏帽子岳の北西稜と北稜を楽しんだ1日となった。

登りで使った岩が稜線上に出ている北西稜は特に岩を登ってる感が強く感じられて気持ち良かった。

 

注:このコースに登山道はありません。装備が必要です。決して安易に歩かないでください。

 

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※このルートはkirakirakiraさんのヤマレコとFujiさんのブログを参考に登らさせていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

 

おわり

 

 

 

 

 



薮岩魂のその奥へ(大ナゲシをさらに好きになった)

こんにちはマヨジーです。

 

前回、大ナゲシ北稜へ行った後から気になってたルートがある。

それが北東稜といわれるルートだ。

 

前回の北稜のルートについては下記参照

 

www.mayoji.com

 

 

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右陵左陵



この北東稜は「薮岩魂」の本の中で触れられている。

作者 打田 鍈一さんが大ナゲシ北陵に行こうとした元となったのは神原 俊作氏が1977年7月に大ナゲシに行った記録だ。

その記録だと、右稜から登り、左稜から下るとなっているらしい。南方向に向かって右・左としてるために、この左稜が方位でいう北東稜になる。

そして、打田 鍈一さんは35年後の2002年に右稜(北稜)を歩いたものの、下山は一般コースだった。

その時のメンバーが面白い。

打田さんと歩いたのは某テレビ局の登山の番組で編集長と呼ばれて出演してる萩原浩司さんと、同じく某テレビ局で登山のリポートを行なってる小林千穂さんだった。

 

当時は神原氏の記録しか参考資料が無かった時代だ。だから時間的なことを考えて北東稜を歩ずに一般コースで下山したのもうなずける。

 

しかし、今はヤマレコに行った人の記録がある。ヤマレコとはインターネット上で山に行ったことを公開する場だ。地図や写真で表現してるので、先人たちの記録が多いほどこういった山でのルートファインディングも楽になるし、想定が楽になる。

今回はヤマレコにあったkirakirakiraさんとreyerso-5さんの二人組の記録と、DIYさんの単独の記録を参考にさせてもらった。

それ以外の記録は見つからなかったというのもある。

 

地形図を見てみると大ナゲシの北東稜は稜線上の途中に岩場のマークがはっきりとある。

歩いてそのまま登っていけるようだが、反対側は崖になってる為、どこで懸垂下降するかが今回のキモになる。下降を誤ると危険だ。

 

そして、大ナゲシが近づいてからが、かなりの急登となり薮もあるらしい。

 

一緒に行ったメンバーは秘湯仲間の酒豪Kさん(秘湯に一緒に行った時ワイン2リットルを2人で飲んじゃったから酒豪)と健脚Mさん(いつも後ろを振り向くと迫ってくるから健脚だ)、新たにノッポのCさんが加わった。

健脚Mさんは妖怪Mさんとも呼ばれるらしい。

その真実はわからない。

 

北東稜へ登る

2018年12月18日。

スタートしたのは赤岩橋付近。

凍ってる場所もあるかもしれないと、チェーンアイゼンを持った。そしてヘルメット、ハーネス、ロープといった装備も加わる。

 

準備を整えて寒さの中を歩き出したのが 7時15分。

封鎖された林道を少しだけ歩き、いきなり道なき山中に入る。もちろん登山道は無い。そして、不安定な急斜面を登って北東稜の尾根に上がることができた。

尾根を登って行く時にはルーファイはしやすい。ひたすら高みを目指して見当をつけて登る。

 

しばらく尾根を登って行くと岩に突き当たる。

こりゃ登れそうもない!と判断して右側から回り込んでその先の尾根をすすんだ。(登るより楽だという判断もあった)すると、その先には大きなルンゼがあった。

 

見る限りでは、ルンゼ内はゴロゴロした岩に苔がついた斜面の急坂だ。一見すると苔は滑りそうだ、ここねら歩けそうだ・・と思い進む。

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幸いに苔は乾いていたのと、ジグザグに歩くと登りやすかった。不思議とジグザグに道があるように見える。おそらく動物たちが付けた跡かもしれない。

おおよそ150メートルの標高差を上がった頃にルンゼの前に岩場が現れる。

 

岩場は登るには不安定な感じが伝わってくる。

左側を見ると泥斜面の急登に木がそこそこ立ってる。

よし、ここから目の前にある尾根に上ろう!

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まずは木の根がうまい具合に登れそうなので取り付いた。

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その後はかなり急登だ。間違えて滑ったら落ちてしまうだろう。

 

登った先は岩陵帯の尾根になる。そして、シャクナゲが多い薮になる。

薮を掻き分けながら進むと絶景が現れた。

進む先の大ナゲシだ。

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マッターホルンのような山容が美しい。

北東稜から登るからこそ見れる形だ。

ここが地形図で岩陵帯となる場所だ、

 

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少し進むと全容が見られる。

 

この先は急傾斜の岩場で下降となる。(懸垂下降地点はヤマレコでのDIYさんの記録を参考にさせてもらった。)

少し岩場を慎重に降りて、さらに泥の斜面を東側に下り絶壁の手前にたどり着いた。下を覗くと20メートルくらいある。ビレイをとり、安心できる木にロープをかけて、垂直な岩を降りることができた。

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降りた先は幸いにまるで歩道のようだった。

もう立つ場所の不安はいらない。

 

岩場の脇を大ナゲシ方向に進み振り返ると大きな船の穂先のような岩がそびえ立っていた。

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 あの上の奥に先ほどまでいたのかと思うと感動だ。

 

ここからは大ナゲシへの急登だ。

顕著な尾根を歩く。

薮と格闘しながら大ナゲシに着いたのはスタートしてから4時間を過ぎていた。

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大ナゲシに着いて喜ぶMさん。

本人はタイタニックポーズだが、どう見てもバンザイだ。

 

ここでは景色を楽しんで昼食となった。

遠くには雪をかぶった浅間山も見ることができる。

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北稜への下山

ここから北稜を下ることになる。前回、登ってきたルートだ。

ここを下山するとなると前回の登りよりはルーファイが難しくなる。前回の記憶を頼りに進むが記憶は曖昧だ。それと懸垂下降地点二ヶ所をどう登るかだ。

 

まずは一般登山道を少し下りて、小ナゲシへと道なき場所を進む。

小ナゲシからは前回は懸垂下降してきた道を逆に進むことになるが、ここではDIYさんの情報が役に立った。

小さな尾根から下らずにそのまま進めばロープも使わずに小ナゲシへ歩けるらしい。それを信じて岩場をよじ登った。

すると、振り返ると大ナゲシが別の形でよく見えるスポットだった。

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左側の突起の下が岩岩してて、ここから見る大ナゲシもカッコいい。少し歩けば小ナゲシの上だった。

 

さて小ナゲシからは下る坂を間違えると迷走しそうだ。 憶えているのはルンゼを登ってきたこと。だからルンゼを下ろうと判断した。

地形図上ではルンゼが明確に表記されているわけではない。ほんの少しの波線がルンゼだったりもする。だから、このルンゼで正しいのかわからないまま下る。しかも、地面が凍結気味で滑る。

登って来た時には気にならなかった急傾斜が下りだとこわい。

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お助けロープ(30m)を何回も使ってつかみながら下った後、正しい方向であったことがわかる。

お助けロープとは歩いて下れないこともないが、転ぶと落ちる可能性がある場所でロープにつかまりながら下るためのロープだ。

 

そして、野栗沢諏訪山へとう回路を使って登る。

 

この野栗沢諏訪山からの下りもルンゼがポイントだった。

おそらく尾根を選んで行くと崖の上に出てしまう可能性がある。

だから、前回登った時のルンゼを探して下るのが良いと判断。

しかし、ここでも正しいルンゼか不安になりながらお助けロープ使用で下る。幸いにしてルンゼ下に見覚えのある岩穴を見つけてほっとした。

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 穴の中に住めそうだ。

 

夜が迫ってくる

 

実はこの後、冬の日の短さを思い知らされる。

野栗沢諏訪山に着いたのは15時ころ。

日暮れの開始時間はおよそ16時30頃だ。北東陵を登って来て、さらに不安定なルンゼを歩いたメンバーの疲れはたまり、早くは歩けない。

この先には前回懸垂下降した1073峰が待ち受けている。その下降地点から1073峰に上がれるかどうかはわからない。暗くなる不安とともに薮の中にうっすら見えてる1073峰に方向を合わせて進んだ。

結局、1073峰手前に着いたのは16時になってしまった。

 

なんとか懸垂下降地点の急斜面の弱点を選び登り終えたが、やっぱり暗くなった。

 

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月明りを進行右上の方向の目印にして下山ルートを探す。

 

頭にはヘッドランプを装着。どんどん暗くなる中を普通の登山道でない斜面を歩くため足元が不安定だ。転びそうになりながら下る。

暗闇のルートファインディングは周りの尾根や谷を参考にできないのでスマホの地図でGPSを頼りに進んだ。特に杉などの森は暗くなるのが早い。

そして暗闇の中林道にたどり着いた。

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 止めておいた車に戻ったのは18時少し前だった。

 

無事下山できたものの、大ナゲシ北東稜から北稜へのコースの過酷さを改めて認識できた。約11時間に及ぶ山歩きとなった。

でも、このルートは最高だ。

大ナゲシから赤岩尾根を美しく見ることができた北東稜を忘れることはないだろう。

 

おわり

 

 

 

 

 

 

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大ナゲシ北東陵

 

名著「藪岩魂」のあこがれの大ナゲシ北稜へ

こんにちはマヨジーです。

 

温泉三昧でお気軽登山をしていたマヨジーが今回は真剣に向かい合う登山となった。

 

それが 大ナゲシ北稜 だ。

※注 このルートは道迷い、滑落の危険度が高いので上級者向けです。

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このルートを歩きたいと思ったのは数年前に出会ったこの本だった。

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この「薮岩魂」の本には西上州を中心とした山が書かれている。

その中でも最難関と言われる「大ナゲシ北稜」へマヨジーは行くことができなかった。

行く為の技術が無いからだ。

その技術は「懸垂下降」だ。

「懸垂下降」とはロープを使って崖などを下る技術。

 

マヨジーには謎があった。

ロープを使って下ったら、そのロープを誰が解いて持って帰ってくれるのか?

解いたら、その人は落ちちゃうじゃないか。

 

その謎は最近「懸垂下降」をSさん(クライマー)に教わって解けた。

一本のロープを木に回して、ロープの二つの端を崖の下に流す。だから、回収する時は降りた後、一本の端を引っ張るといい。

その時に太い木だと引っ張る時に摩擦が多くて大変らしい。

 

兎にも角にも、「懸垂下降」を教わった事で大ナゲシ北稜にチャレンジすることができる体制が整った。さらに、1人で復習をして万全の体制を整えた。

 

今回、同行したのは温泉仲間のKさんと、Mさんだ。2人とも「懸垂下降」歴はマヨジーより長い。

初心者マヨジーとともに最難関にチャレンジだ。

 

 

11月29日8時頃、登山口をスタートする。

 

いきなりの急登だ。

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木をストックにして登る仲間。

 

そして、尾根に出てから最初の「懸垂下降」地点に着く。

ここは最後の部分が空中を下がる場所だ。

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実はクライミングで事故が最も多いのが「懸垂下降」だ。

甘くみてはダメだぞと言い聞かせて降りた。

ドキドキしながら安全に下った。人は死にたくないと思うと真剣になるのかもしれない。

 

 

 

薮岩魂のこの大ナゲシ北稜コースは「懸垂下降」以外にも困難さを大きくしていることがある。

それがルートファインディングだ。

ここには登山道は無い。

地図と方位と高度を頼りに進める場所を探す。

迷ってしまうと時間がかかり、下手をすると明るいうちに下山できなくなる可能性もある。

一般の登山道だとコースタイムを目安に歩くが、道無き道を歩くと時間の読みができない。

なので、最悪の場合に備えて全員ちゃんとヘッドライトを持参してきてる。

(※一般登山道であっても、もしもの時に備えてヘッドライトは持ってる。登山する人なら当然なことだろう。)

 

1回目の懸垂下降地点を過ぎてからしばらく尾根を歩くと野栗沢諏訪山に出る。

この山には小さな神社があり、その中には錆びた剣が奉納されている。

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地元の人の話では、昭和32年に水不足に悩んでいた時に雨乞いの儀式をしても降らなかった雨が、昔からあったこの神社に来て祈った途端に台風が来たとのことだ。

 

この野栗沢諏訪山の先は崖だ。

この場所を迂回するのに歩く道が今回の

ルートファインディングの難所だった。

崖に進まず、左側にある急な沢を下る。

だが下りすぎると尾根に戻れなくなる。

急な斜面からどこを尾根に戻るかが悩むところだ。そして、運良く岩場のルートを見つけた。

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進んでから見上げると崖下にいることがわかった。

尾根に戻れた!

 

その尾根をしばらく歩くと、またもや先には急な斜面だ。

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やがて2回目の「懸垂下降」の場所。

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ここは距離が長い。

少し慣れたから、ゆとりを持って下りられた。

 

ここを過ぎてからも急な斜面を下る。そこも慎重さが必要だった。

 

そして、大ナゲシにつながる一般登山道に出て大ナゲシに登れた。

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「大ナゲシ北稜」の難所の歩きはここまでだ。

行きたかったルートを山友と歩ききった。

 

年齢を重ねるとともに何かを習得することが少なくなる。しかし、マヨジーは運がいい。

懸垂下降を教わり、行きたかった「大ナゲシ北稜」を歩くことが出来た。

 

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本との出会い、山友とのつながりがもたらしてくれた気がする。

 

 

おわり

 

 

 

那須の秘湯・三斗小屋温泉

こんにちは秘湯ハンターになったマヨジーです。

 

今週は那須の秘湯「三斗小屋温泉」へと行ってきた。先週の広河原は秘湯感満載の何もない場所で温泉作りから始まったが、今回はちゃんと旅館がある。旅館と山小屋の違いはよくわからないが、利用してる人は登山も楽しみながら来るような、歩いてしか来れない秘湯の旅館がある。

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那須の秘湯「三斗小屋温泉」に向かうには那須ロープウェイに乗り、山を越えて向かう方法が一般的だが、今回は三斗小屋跡地に寄るために沼原湿原をスタートして周回する方法を選んだ。

 

三斗小屋跡地とは廃村だ。

その歴史は会津藩によって1695年に会津中街道の難所に整備されたことに始まる。

その後、白湯山信仰の登山口として栄え、戊辰戦争の山岳戦の現場となり14戸が焼失するなどの災難を受けている。

明治には銅山が開かれ宿の近くで精錬が行われた。

しかし、1905年の大火で14戸すべて焼失。

めぐるめく時代の流れの中で、1957年に最後の1戸が転出して無人となった。

 

現在は観光地というわけではないが、その場所がどのようなものになっているのかを見たかった。

 

もちろん今回のメインは

秘湯・三斗小屋温泉だ。

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三斗小屋温泉には大黒屋煙草屋という2軒の旅館がある。明治の初めには5軒あったらしい。

今回はそのうちの煙草屋という旅館に行くことにした。

煙草屋を選んだ理由は旅館という場所でありながらテント泊が出来る事と露天風呂があるからだった。

テント泊できると言っても3張りまでで、しかも予約制だ。今季の営業は25日までとなっていて、ギリギリに予約できたことに満足して現地に向かうことになった。

 

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三斗小屋温泉に同行したのは秘湯ハンター会員Kさんだ。(マヨジーが勝手に会員だと思っている。)

Kさんは単独登山が中心の女性だ。男っぽい性格で車が大好きだ。そしてお酒が好きだ。だから、今回も2リットルのワインを持ってきてしまった。

 

11月22日スタート地点の沼原池の近くの駐車場から歩き出した。

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どうやら熊が多いらしい。

 

もうすでに紅葉は終わり、那須に来る人は少なくなっている。駐車場の車も1台だった。

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橋を渡ったり、枯れた葉の落ちた滑りやすいハイキング道を進むこと1時間半くらいで三斗小屋跡地に着いた。

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歴史を感じる場所だ。

 

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風呂の釜だろうか?

一升瓶が散乱してる。

 

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この像は何を意味するのだろう?

長い歴史をずっと見てきたのかな?


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立派な鳥居もある。

この鳥居は倒れてたものを最近復活させたらしい。人が住んではいないが、この地を埋れさせまいと努力している人たちもいることに気づかされる。

 

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目的は何かわからないが、やすらぎ荘と書かれた建物があった。

 

過去にここに生きた人たちがいたことを不思議に感じながら温泉へと向かった。

 

三斗小屋跡地からさらに歩くこと1時間半くらい、途中熊の糞を多く見ながら三斗小屋温泉に着いた。

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大黒屋
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煙草屋

 

少し小雨が降ってたので急いでテントを張る。

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この時点では青空も見えたが・・

寒いので、テント内で食事だ。

 

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恒例となった鍋に、ワインで乾杯。

最近はいつも来ていたHさんの鍋を使ってたが、今回、Hさんは他の活動へ行ってしまい、欠席なので使えない。なので、マヨジーが購入して持ってきたアルマイト製の鍋だ。山用品の鍋より安いし、レトロ感あって気に入ってる。

 

外も暗くなり、露天風呂に向かった。

ところが雪が降っている。

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ワインが風呂に着いて来たいと言ってたので仕方なく連れてきた。しかし、カップを忘れたので注ぎ口から直接飲むことになってしまった。

 

この混浴露天風呂も今まで行った露天風呂同様に暗くて、裸になるのにも楽で難易度は低い。ちゃんと更衣できる場所もある。

自分たちが入ってる時にも女性を含む数人が入って出て行った。

話をするとみんな温泉が好きで山が好きだ。

 

この日は風も強く吹き、冷えたテントに帰るのが億劫になり3時間も入ってしまった。

出る時には勇気が必要だった。

 

風呂から上がり、テントで寝た後翌日の朝は雪山の世界に変わっていた。

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寒くてテントから出られない。しかし、頑張って出る。ちなみに昨夜の2リットルのワインは空になっていた。おそるべしKさんだ。

しかし、登山では帰りの荷物が軽くなるのはいつも嬉しい。2キロは軽くなったはずだ。

 

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昨日の鍋材の残りを使って雑炊にして朝食。これもまた上手い!

食べてる間に夜の温泉で出会った人たちがテント前の雪景色の登山道を通過して行った。

 

温泉神社

帰り支度をしてから、温泉神社に向かった。

昨夜、温泉であった人が教えてくれた神社だ。

その本殿は左甚五郎と思われる人が制作したらしい。(確証は無い)

 

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煙草屋の裏手から上がっていく。
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すると鳥居が見えてくる。

ずっと登りだ。


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その奥にあった本殿。

かなり傷みがきてる。説明には左甚五郎とは書かれておらず「日光東照宮の造営に関わった彫刻師が保養に来た時に制作した・・」と書かれてる。言われればそんな気がする。

「秘湯温泉にたくさん入れますように」と左甚五郎にお願いした。

 

 

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帰りの道は雪道だ。

滑らないように注意して歩く必要があったが、久しぶりに雪の上を歩くのは楽しい。

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昼頃に駐車場に着く。

一台だけ雪をかぶっていた。

 

今回は温泉と雪山を楽しめた。満足!満足!

そんな気分で車に乗り込んだ。

 

これで秘湯ハンターとしての今季の活動は終わった。また、数年後に秘湯ハンターとしての血が騒いだら復活するかもしれない。

 

おわり